■ [大事なこと]あともう少し
『学び合い』の仲間にはTOSSでがんばった人は少なくありません。その一人から朝一番に「すでにご存じかもしれませんが、TOSS2月号は、学び合い批判特集らしいです。私もまだ見ていませんが。ついに、向山先生に、批判されるほどになったのですね。とりあえず、本屋で探してみようと思います。」とのメールが来ました。
実践界の巨星である向山先生にコメントをいただけることは地方大学の中堅教授としては望外のことです。いさんで本屋に行きました。しかし、残念ながら向山先生のコメントは佐藤学先生に向けてのコメントでした。そして、そこで書かれていることの大部分は、おそらく「学びの共同体」に向けてのようです。お一方だけ、『学び合い』スタートブックを引用されてコメントされておられました。しかし、『学び合い』が「学びの共同体」と同じだと思っているようです。
一つだけ確かなことがあります。『学び合い』の生を見た方はおられないと言うことです。『学び合い』の生を見た方だったらおわかりだと思いますが、見た目から「学びの共同体」と全く違います。両者を一緒の範疇にまとめることは無いと思います。
誤解せよ、TOSSの方々の視界に『学び合い』が入っていただいたと言うことはありがたい次第です。そして、『学び合い』スタートブックを読者の多い雑誌で取り上げて頂いたこと、宣伝効果抜群です。ありがたい次第です。以前、『学び合い』批判を継続的に行っていた方がおられましたが、そのおかげで『学び合い』にたどり着いた方は少なくありません。それと同じです。私からも、是非、教室ツーウェイ2月号をご覧になることをお勧めいたします。
そのうちに、『学び合い』(二重括弧の学び合い)にコメントをいただける時期も来るのではないかと思います。ただ「学びの共同体」であのコメントなのですから、『学び合い』は意味不明すぎてコメントが出来にくいのではないかと危惧します。
追伸 以前のコメントに書いたとおり、私はTOSSを高く評価しています。現在の学校は職員室での教育力を極端に低下させました。その中で法則化運動やTOSSが潰れそうになった若手教師に手をさしのべたのです。TOSSを批判される方もいますが、その方が若手にどれだけ手をさしのべたかを自問すべきです。もし、手近な若手に手をさしのべていたならば、その人は校外にそれほど学ぶ必要性はなくなるはずです。なお、TOSSの狙っていることと、『学び合い』で狙っていることは違った次元なので暖かく見ております。