■ [大事なこと]年長者の知恵

良い組織は、中堅が考え、若手が走り、ベテランが守る、という形だと思います。では、何故、相対的に力や経験があるベテランが考えないのでしょうか?
いろいろ理由があると思いますが、第一は、「楽」だからだと思います。なにしろ中堅はエネルギーがあります。守ってあげれば、考えたり、走ってもらえるのですから、ありがたい。
第二は、集団の健全性を保てるからです。中堅や若手のアイディアにはベテランにはないものが多く含まれています。そして、仮にそれが「?」だったらベテランは首をかしげれば良いだけのことです。
もし、ベテランが考えれば、今までの枠にとらわれます。そして、仮にそれが「?」であったとしても、若手や中堅は首をかしげることは出来ません。
昨日(私は福島に出張中)、来年度に向けての新ゼミ長が決まりました。日本を動かす誇り高い集団のゼミ長は、今年も「学卒院生」です。教職大学院になってから5代全て学卒院生がゼミ長です。現職院生と学卒院生を含む他のゼミは全部、三十代、四十代の現職院生がゼミ長なのに・・・・。