お問い合わせ  お問い合わせがありましたら、内容を明記し電子メールにてお問い合わせ下さい。メールアドレスは、junとiamjun.comを「@」で繋げて下さい(スパムメール対策です)。もし、送れない場合はhttp://bit.ly/sAj4IIを参照下さい。             

2013-02-17

[]誰もが出来ること 19:40 誰もが出来ること - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 誰もが出来ること - 西川純のメモ 誰もが出来ること - 西川純のメモ のブックマークコメント

 7つのルールという本にも書いたことですが、「●●だったら出来るが、私は出来ない」という人がいます。そういう人は、校長になっても、教育長になっても何も出来ません。出来ない人は、出来ない理由を雄弁に語ります。しかし、やる人は、出来ることを探します。それも、その人だから出来ることです。

 どんな教師であっても、それは新任一年目、いや、学生さん、いや、一般の人だってやれることはいっぱいあります。例えば、『学び合い』の授業を参観したら、その様子を発信して下さい。その発信が弱いから、実際も見ずにとやこう言う人が堂々と世の中に生まれるのです。

 今の時代、ツールは様々です。フェイスブック、ツイッター、ブログなどがあります。かつては一部マスコミしか出来なかったことをみんなが出来るようになりました。1日1万カウントのカリスマブロガーになる必要性はありません。あなたの発信した情報が、どこに繋がるか分かりません。

 もし、教師だったら「したたか」に実践して下さい。『学び合い』ステップアップに書いた通り、一週間に1度程度の『学び合い』だったら、人間関係づくりだと理由を付けるならば、反対されないはずです。そこで結果を出して、徐々に拡大すれば良いのです。

 あなたの知っている人に、『学び合い』の実際を話して下さい。その人は別な学校でも結構なのです。その学校の人に『学び合い』の同志がいたとして、その人が言っても「?」と思う人でも、あなたから言われると「なるほど~」と納得するものです。それが回り回って自分の学校でもやりやすくなるのです。

 各学校に教育実習生が来ると思います。その学生に、さりげなく実践を見せて下さい。そして、『学び合い』の本を薦めて下さい。そのような人が現場に出る頃までには、もっとやりやすい環境は整っているはずです。第一、その人が同僚になるかも知れないのです。

 今、先行している同志の方は、学校レベルの公開をしています。そこに「一緒に行こう」と誘うこともあります。そうすれば、あなたが説明しても理解してもらえなくても、その学校の子どもが伝えてくれます。そして、あなたや同僚が参観に行けば、子どもや教師が頑張れます。

追伸 西川ゼミのゼミ生が「それは無理」と一言言うと、私は立て板に水のように出来ることを並べ立てます。そして、「出来ない理由は?」と聞きます。ゼミ生は「ありません」と応えます。次に「出来なかったら、その原因は?」と聞きます。ゼミ生は「やらないから」と応えます。そこで私がニヤッと笑って、「期待しているよ」と言います。西川ゼミで何度もある型です。

 ゼミに入りたての学部3年や大学院1年が私に上記を言ったとたんに、上級生は「バカだな~、地雷踏んじゃった」と思いながらニヤニヤして一連の流れを1年前の自分を思い出しながら見ています。ということで、ゼミ生は私の前で「出来ません」は言いません。

[]同志を守る 19:07 同志を守る - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 同志を守る - 西川純のメモ 同志を守る - 西川純のメモ のブックマークコメント

 日本全国の同志が苦労されています。その人達を守る方法、それは同僚に『学び合い』の実践者が複数いること、それ以外にはありません。そして、それが日本中の子どもが一人も見捨てられないことを保証することだと思っています。

 たまに「私は『学び合い』を広げるつもりはありません」という方がおられます。その方は、自分一人で『学び合い』が出来ると思っているのだと思います。が、そういう方に、その時点で何を言っても無駄です。おそらく私が新興宗教を無理強いしているとしか理解できないと思います。

 『学び合い』は一人で出来るわけありません。それは子どもに教師である人が言っていることと同じなのです。周りに「一人も見捨てない」ということが自分にとって得であるということを理解してもらえない限り、自分が見捨てられないことはありえない。

 私は平成25年度~27年度の3カ年で、何とかしようと思っています。

 『学び合い』は授業論やテクニックではなく、自分を含む人の生き方であることを理解している方々にお願いします。みなさんが子ども達に強いていることを、自らにも強いて下さい。皆さんが子どもに強いられるのは、それが子どものためになると確信しているからだと思います。それは皆さんにとっても、得なのです。

 私は、私の出来ることをやります。みなさんは、私の出来ないことを色々とやってください。世の中にはギリギリまで追い詰められている子どもや教師がいます。そして、いつ、自分や自分の家族がそうなるか分かりません。私は十年かけて、なんていうような悠長なことはするつもりはありません。是非、一緒に焦ってください。お願いします。

[]7つのルール 07:32 7つのルール - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 7つのルール - 西川純のメモ 7つのルール - 西川純のメモ のブックマークコメント

 不遜ながら、私の講演を聞いた方だったら、並の大学教師ではないことはお分かりでしょう。二十年以上も高校から離れているので腕はだいぶ落ちましたが、暴走族相手に物理の授業を成立させた自負があります。

 そんな授業がある程度出来るようになるまで半年ぐらいでした。半年ですよ!当然、深い教材研究や、絶妙な発問、な~んてことは半年で習熟できるわけありません。でも、半年ぐらいで習熟できるようなポイントがあり、それさえあれば暴走族相手に物理の授業を成立させることが出来ます。

 私は数多くの現職教員と接する機会を持ちました。その方々から多くのことを学びました。例えば、無人の教室を掲示物を一瞥するだけで、その教室の担任がどれほどの力があるかだいたい分かります。そんなこと、大学で教えてもらっていませんよね。だから若い教師は、担任を持った瞬間に無手勝流で掲示物を貼るのです。ポイントさえ分かれば、ものすごく掲示物は生きます。

 教員社会は酒社会です。特にボスが酒好きだとそうなります。酒飲みだって頻度が高くなると大変ですが、下戸にとってはアルコールハラスメントです。だけど、酒席を逃げまわっては職員室で生きづらくなります。また、酒席に参加して、むげに酒を断れば角が立ちます。でも、酒飲みの心理を理解すれば、やわらかに酒を避けることが出来ます。ポイントがあるのです。

 大学という社会はかなり厳しい世界です。その中で生き残りました。私は上越教育大学の歴史の中で最年少で教授になりました。おそらく、今後もその記録は破られないと思います。何故、それが出来たのでしょうか?それにもポイントがあります。

 職階が上がらないと何も出来ないと思っている人は、何も出来ません。職階が高くないときに何かを出来ないならば、職階が上がっても何も出来ません。私は助教授の時に一つのコースを立ち上げました。最年少の教授の時に専攻を立ち上げました。何故、それが出来たのでしょうか?それにもポイントがあります。

 今度出る「なぜか仕事のうまくいく教師の7つのルール」(学陽書房)(http://goo.gl/keK4a)では、『学び合い』の話はあまり書いていません。上記のようなことを満載しています。是非お読み下さい。そして、最後まで読めば、私がこの本を買いた意図が分かるはずです。そして、『学び合い』を知らない先生や、教育実習生や大学の後輩に推薦して下さい。何故、推薦するべきかは最後まで読めば分かります。

 私の本は同志の方に是非使って欲しい、「武器」なのです。お勧めします。