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2013-02-27

[]教えられてばかり 09:53 教えられてばかり - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 教えられてばかり - 西川純のメモ 教えられてばかり - 西川純のメモ のブックマークコメント

 『学び合い』に対する「超」典型的な質問の一つに、「教えられてばかりいると、嫌な気持ちになってしまうのではないか?」というものです。この質問を発する人は、「教える人=偉い人、教えてもらう人=駄目な人」という枠組みの中に無意識にいます。だから、教えてもらい続けることによって、自分が駄目な人であることを何回も再確認されることによって「嫌になる」と想像します。

 『学び合い』では「教える人=偉い人、教えてもらう人=駄目な人」という枠組みはありません。従って、「嫌に思う」なんてありえません。『学び合い』の子どもにそれを聞けば、何を言っているのかが分からないし、分かれば質問者は笑われます。

 家内は専業主婦で、朝、昼(弁当)、夜の全ての食事を作ってくれます。私にとっては、「作ってもらってばかり」です。でも、「嫌だ」とは当然思いません。ありがたいと思います。強いて言えば、すまないなとは思います。だから、家内が不得意なところで貢献しようと思います。それと同じです。

 私に「食事を作ってもらってばかりで嫌では無いですか?」と聞かれたら、最初はポカンとするでしょう。そして、その質問者が「料理を出来る人は人間的に偉い人である」という枠組みの人であると分かれば、笑うでしょう。

 もちろん、家内が病気の時は私が作ります。しかし、家内のレベルにはとうてい達することは出来ません。夫馬鹿ですが、家内の料理は本当に美味しい。だから、普段は私の得意な部分で、家内に貢献したいと思っています。夫婦は互いのカーボンコピーになる必要性はありません。異質だから支え合えるのだと思います。

追伸 質問は、質問者の前提をあらわにするものです。