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2013-03-23

[]群馬の会 06:39 群馬の会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 群馬の会 - 西川純のメモ 群馬の会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

3月28日に高崎で『学び合い』の会があります。http://manabiai.g.hatena.ne.jp/take1_No12/20130322

[]知恵の実 05:53 知恵の実 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 知恵の実 - 西川純のメモ 知恵の実 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 神はエデンの園に知恵の実を置き、そして、それを食べることを禁止しました。でも、禁止するぐらいだったら、知恵の実をエデンの園に置く必要はありません。置いたのは、食べさせるためだったと思います。

 学校で一人だけで『学び合い』をするのは悩みも多い。私のところには毎日のように相談メールが来ます。また、全国の同志のブログやフェイスブックを読めばそれが分かります。その悩みが深ければ、深いほど、罪の意識に苛まれます。

 しかし、現状で『学び合い』で悩まれている人は、『学び合い』を知らなくても悩まれているでしょう。

 かつての私は、自分が救いきれない子どものことが頭から離れず、毎日一升の酒を飲み続けていました。周りの先生方からは可愛がられていました。その先生方は、そのような私に「長生きできないよ」と注意してくれました。おそらく、あのままで行ったならば病気で死ぬか、教師を辞めるかしたでしょう。事実、私は高校教師を辞して、大学に異動しました。気持ちとしては高校教師に未練たっぷりだったのですが、先輩教師からは祝福されました。

 もちろん別な生き方も出来たかも知れません。例えば、見捨てているということを封印してしまうのです。例えば、我々は小学生のある時期に、自分は必ず死ぬ、という現実を知ります。それで苦しみます。しかし、そのうちそれを封印する術を知ります。しかし、封印しきれずに、過度に宗教に入れ込む人もいます。

 また、見捨てているということを合理化するために、全ての時間を授業に費やすのです。かつての私はそうでした。起きている時間の殆どは教材研究に費やしていました。独身の頃はそれでも成り立つかも知れません。しかし、そのままでは家庭を持てないし、持てば、家族に迷惑をかけるでしょう。

 今、『学び合い』で悩んでいる同志は、『学び合い』を知らなくても悩み、かつ、その出口すらも分からない人だと思うのです。

 私が願うのは、そのような人が悩まなくなるようにしたい。それは一つしか方法はありません。勤務校に3人以上、『学び合い』を理解している人がいる状態しかありません。そのために、私が出来ることをやり続けています。

追伸 これを書いている内に、気づきました。最近、私のところに来るメールの中でテクニック的な質問が相対的に減って、その代わりに学校に広げるにはどうしたら良いかという質問が多くなっています。これはスタートブックやステップアップの効果では無いでしょうか?ジャンプアップが広がれば、後者の質問も少なくなるでしょう。そして、今、西川ゼミが取り組んでいる地域コミュニティーの再生に関する質問が来るかも知れません。