■ [嬉しい]隔世
5年ぐらい前だったら、学部卒業生・学卒院生には無理して『学び合い』をすることを勧めませんでした。少なくとも初任は。しかし、今は『学び合い』のノウハウは整理されています。彼らには、したたかにやることを勧めています。
本日、学卒院生の修了生二人が来ました。久しぶりに「いたぶり」ました。心から可愛いと思います。したたかにやっているようです。危ういところは感じません。少なくとも私より、ず~っと、したたかです。
ようは「なぜか仕事のできる教師の7つのルール」と「『学び合い』ステップアップ」の通りやればいいのですから。注意すべきは、初心者は、とにかくその通りやることです。我流は危険です。
追伸 西川ゼミで徹底的に鍛えたのですが、「とりあえずの対処療法」、「その場限りの教材・指導」に走りがちになってしまうようです。しかし、それがその場限りの対処療法であることを理解しているのはさすがです。
■ [親ばか]ご降誕
花祭りやクリスマスの日は、お釈迦様、キリスト様おめでとう、ではないですよね。家内と結婚し、息子を授かって知りました。誕生日とは生まれた人を祝う日ではなく、生まれてきてくれたことを感謝する日であることを。本日は我が息子の生まれた日です。
■ [大事なこと]家族
学校教育の最大の機能は、新たな価値観を子どもに植え付けることによって次の社会を形成することです。例えば明治時代に学校教育が始まったとき、時間割で動くという経験によって、時間で同期するということを学ばせました。当時の日本は、「朝行きます=午前中に行きます」、「昼過ぎ行きます=午後行きます」ぐらいのおおざっぱな時間感覚しかありませんでした。しかし、それでは近代工業は発達しません。
では、少子高齢化によって衰退する危機に直面している、今の日本に大事な価値観は何かと言えば、家族だと思います。具体的には以下のようなものです。
結婚して子どもを持つことは素晴らしいことだ。
結婚は早めにして、子どもを早めに産み、3人ぐらいは育てよう。
子育ては夫や妻や祖父や祖母で行い、男が育休を取ることは良いことだ。
そのため3世代、4世代で生活することは良いことだ。
退職して悠々自適の生活ではなく、死ぬ当日まで働くのが素晴らしいことだ。
一方、休日は十分に取り、消費活動をしましょう。
老人介護は福祉制度を活用しながら自宅で行うのが基本。
子どもや老人は地域の中で生活し、地域に貢献し、地域の人に守られて生活する。
そして、子育てや介護を学校教育の中で積極的に学び、経験するのです。
保守政党は以前から「家族」を教育の中心に置いています。ただ、それを徳目として考えているようです。道徳の教科化を推進するところにそれが現れています。しかし、徳目では定着しません。少なくとも民主国家では無理です。定着するとしたら、上記が「得」である制度が必要です。それと成り立ったときに徳目が生きてきます。
もちろん、最終的な判断は個人が行います。しかし、学校教育は新たな価値観を子どもに植え付けるところです。そして日本は、民主的な手続きで与えるべき価値観を決めています。我々大人は、現状の日本を打開するには、我々にはなかった価値観は何かを真剣に考えるべきだと思います。