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2013-06-04

[]素直 21:38 素直 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 素直 - 西川純のメモ 素直 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日は同僚のAさんの論文指導

 朝一番に3分遅刻して私の部屋へ。開口一番、「私は西川ゼミになりました」とのこと。聞けば私が夢に出たとのこと。夢の中の私はと聞けば「遅くなったのは理由があるよね。なぜ遅くなったの?」と穏やかに聞いている私に脂汗を流したそうです。あはははは。

 宿題論文を読む。良いできです。出来が良いので、次の段階に進めます。本当の研究は大変ですが、業績を上げるのはポイントが分かれば出来ることです。ある意味、我がゼミ限定の奥義を伝授しようとします。ま、ようは政治なのです。

 彼の必殺技は「素直」です。単なる口先だけの、小手先だけの人であれば、私の伝授する研究の奥義は会得できない。素直だから、すぐに入門できる。非常に教えやすい人です。

 ちなみに私が学部生だったら、絶対、Aさんのゼミに入ります。Aさんの十年後が楽しみです。

[]依怙贔屓 19:45 依怙贔屓 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 依怙贔屓 - 西川純のメモ 依怙贔屓 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私は高校教師の時から公平でありたいと自分に課していますしかし、そんなのは無理でした。

 高校を退職し、大学に異動するとき、先輩教師から子どもたちは純ちゃんにべったりくっついている。そのままだと次の担任がやりにくいから、繋がりを絶つようにしなさい。」と釘を刺されました。それ故、子どもからの連絡があっても心を鬼にして返事をしませんでした。手紙を読めば、「なんで大学教師になっちまったんだろう」とボロボロと涙を流していました。

 そのうちに一人ずつ連絡がなくなりました。そして最後まで手紙を送り続けた子がいました。恥ずかしい話ですが、私の印象は弱い子です。教師だったらお分かりだと思いますが、とりわけ賢い子ととりわけ手のかかった子は記憶に残るものです。それ以外の子もの印象は弱いものです。最後まで手紙を送り続けた子どもは、その中でも特別に印象の無い子です。その子手紙を読むと、その子感受性いかに豊かで、深い悲しみを持っていた子であることを遅ればせに知りました。そしてそれを知らなかった自分を恥じました。

 「この教材は子どもたちにわかやすい」という言う人がいると、私は「誰がわかりやすいの?」と突っ込みたくなる。たしかに「分かりやすい子」もいるでしょう、でも、それと同数の「全く分からん子」がいます。そして大多数の子は、その教材より分かりやすい教材があります(たいていはクラスメート)。一人一人の子ものデータを記録、分析すれば、「子ども」という抽象的な存在は無く、一生懸命に生きている一人一人がいることがよく分かります

もし、三十人の子どもを頭に浮かべて公平でありたいと考えれば、頭がくらくらするほど難しいこと、いや、不可能なことです。人には依怙贔屓は必ずあります。教師その気が無かったとしても、教師を使うのがうまい子がいる一方、下手な子がいます。そして仮に公平であったとしても、それは教師の目から見たときの公平であり、子どもは公平であるとは思わないでしょう。

 だから私は基本的なルール自分に課し、その多くは明文化し、子どもたちに公開するようにしています。つまり啓蒙君主では無く、法治国家による公務員になろうとしています。おそらく私ほど明文化している教師は少ないと思います。でも、私はそれを必要だと信じていますhttp://p.tl/kpIj

 本日学部ゼミで話したことの一部です。

[]ダブルチュチュ 05:48 ダブルチュチュ - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - ダブルチュチュ - 西川純のメモ ダブルチュチュ - 西川純のメモ のブックマークコメント

 家内は食事の後片付け等があり、その後に風呂に入ります。いつもは息子の添い寝は私です(最近は私の添い寝を息子がしています)。寝るときチュチュして寝ます

 昨日は珍しく家事が早く終わったので、久しぶりに3人で布団に入りました。こういうときは息子の両のほほに我々がチューをします。その後、息子が我々の両ほほにチューをしてくれて、「おやすみなさい」で就寝です。

 ちなみに息子は中1です。いつまで続けられるかな~?

[]もし 05:21 もし - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - もし - 西川純のメモ もし - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私の研究者としての出発点は理科教育学です。27歳で大学人となったときは当然、一生涯、理科教育学研究するもんだと思っていました。大学人として野心もありました。でも、それは四十代ですべてかないました。

 41歳で理科教育学会賞を得ました。42歳の教授は上越教育大学最年少記録です。44歳で博士学位を取りました。博士の○合資格を取り、46歳で博士学位を教え子に与えました。その年に理科教育学会の学会誌編集委員長になり5年間勤めました。

 もし、私が理科教育学世界に生きていたら、幸せだったろうな~っと、辛くなると考えます