■ [大事なこと]覚悟
私は数多くの方の手ほどきをしました。最初の方の悩みはみんな同じです。
「最初の語りはどう語ればいいか」、「課題はどう作ればいいか」、「評価はどうしたらいいのか」です。
次の段階は、「遊んでいる子がいる」、「特別支援の子どもがどうしても課題を達成しない」です。
次の段階は、「クラスの中でいざこざがあります」、「同僚(保護者)が誤解している」、「成績が上がらない」えす。
このやりとりが数百回、いや、数千回以上繰り返します。
でも、この先に一つの山があります。
これを乗り越えた後です。そこで自分なりに出来るようになった後は、上記のレベルを精緻化することをやります。しかし、このレベルでとどまっている限りは、解決策はありません。
上記は、全て、「良い授業」を目指したものです。そして、実践界で議論されている99%以上のものと同レベルです。そうであれば、それらの一つとして相対化し、取捨選択されるレベルです。
でも、その先があります。それは、子どもの人生を考える、そして、実は自分の人生を考え、子どもも自分も一生涯を幸せになるにはどうしたらいいか、というレベルの問いかけが必要なのです。
そのレベルになれば守破離の「離」の段階です。全ての方法が必要がなくなります。
我がゼミ生に聞いて頂きたい。西川ゼミでは、ステップアップで書いた全てのテクニックを使っていません。私がやっているのは「さあ、どうぞ」だけです。ではテクニックを使っていないかと言えば、正確には使っています。しかし、『学び合い』の学校観、子ども観が身体化しているので、定型的なテクニックにはならないのです。
この段階になれば、「声がけ」、「教材」等の授業レベルの入り込む隙はありません。このレベルに入れるか、授業レベルでぐるぐるしているか、分かれ道です。『学び合い』はかなり広がっています。私としては、この段階に進んで欲しいと思います。
では、この段階に至っているか、否かを判断する基準を申します。
1) 教員以外の人と同じ利害で話せるし、計画がたてられる。
2) 抜群の結果を出せる。西川ゼミの出した結果に文句を言える人はいません。言える人は、ご自身の結果を提示して比較しましょう。
3) 言わなくても、子どもたちはちゃんとやります。
上記の「離」の段階に進む人がもう少し増えて欲しいと願っています。
■ [老後]老後の計画
私も53歳。老後の計画を書きためようと思います。
今、思いつく老後の計画。(順不同)
1)老後住むところは、雪が無く、暑くないところ。
2)ハザードマップで危険では無いところ。
3)公共交通機関が発達し、それで病院と大きな街に30分程度で行ける。
4)家の中は段差が無く、ロボット掃除機が使える。
■ [老後]知的生活の方法
私が高校の時に渡部昇一さんの「知的生活の方法」を読みました。衝撃的でした。金を儲ける、出世をするという人生モデルとは違う道を示して貰いました。その中でハマトンを引用しつつ、恒産を得ることの重要性を書いていましたが、それはずっと納得しつつけていました。
また自分なりのライブラリーの構築を書いていました。納得しました。しかし、渡辺さんは研究者の生活をモデルにしているようです。つまり、研究者として知を生産するためにライブラリーの構築の仕方を書かれています。しかし、私の考えているのは、老後なのです。そこで必要なライブラリーは、「楽しみ」を追い求め、「苦しみ」を避けるライブラリーです。特に後者が老後には重要だと思います。
私が「引きこもり」のことを書くと、OB・OGからNGが入ります。
でもね。人間の根源的な本性は「引きこもり」なのです。しかし、生きるために「多様な人と折り合いをつける」必要が生まれたのです。「恒産」と家族を持った人は、「引きこもり」を十分に楽しむべきだと思います。