■ [映画]風立ちぬ

本日、「風立ちぬ」を見ました。私的には絶賛です。でも、2回は見ません。というのは、ハッピーエンドでは無いからです。
しかし、見ていて不思議な感じがします。一つの映画では無く、いくつかの映画の合体のように感じるのです。ストーリーは一貫しています。色調も同じです。しかし、絵のタッチが微妙に違うのです。かなり凝っていて、ストップして観察すれば、かなり遊び心を楽しめると思える部分もあります。ところが、一見してエラーと思える部分もあります。例えば陰の方向の統一性など。演出なのかなとも思えるのですが、他の部分ではそのようなエラーは無いのです。つまり、チェックが弱い。おそらく、複数のチームの合算のように思います。
■ [大事なこと]アンバランス

亀井勝一郎は私の中学校から大学まで最も影響を与えた作家の一人です。私の大好きな言葉に彼の「羅漢は何かに没頭する姿の象徴である。羅漢の視野は狭く、如来の間は遠く離れている。しかし、羅漢のみが如来に至ることができる。」という言葉があります。大好きな言葉です。
昨日、「バランスの良い若者のになるな」とゼミ生に語りました。
どんな人も、与えられた時間は同じです。その時間をバランスよく使ってしまえば、可も無く不可も無くの人になります。何かをなそうとすれば、何かを諦めねばなりません。そうでなければ、何かをなす時間を生み出す方法は無いのです。
人との折り合いをつけながら年を重ねれば、自ずとバランスはつくものです。私も結婚してから家内に指導して頂いて貰っています。とほほ
そして、もう一言付け加えました。バランスのある年長者に繋がることを。それも出来れば複数。
私の場合は大学で二十数年間お仕えしたT先生です。若い頃、毎日、1時間以上、ありとあらゆることを話し合いました。直近の打ち合わせから、長期展望まで。それを1円365日のうち、300日以上話していました。それを二十年間ぐらい続けていたのですから、六千日以上話していることになります。とにかく何でも話しました。それによって私は自分のリスク管理をしていました。