■ [嬉しい]学級経営

ゼミ生の教育実習の研究授業があるので参観に行きました。ゼミ生は「フルの『学び合い』」をやりますと宣言していました。それを聞いて私は笑いだし、「実習の先生にはOKもらっているの?無理しちゃ駄目だよ」と言っていたのです。
ちょっと早めについたので、その先生の授業を廊下の外から聞いていました。実に雰囲気が良い。子ども達が活発なのです。それでいて締めるときには締めている。メリハリを感じます。『学び合い』をやれば直ぐにハマるタイプの先生の授業でした。
ゼミ生の授業です。意外だったのは声が良い。つまり、大声を出さなくても通る声なのです。これは天賦の才能です。私はそれがないからトレーニングが必要でした。
最初の語りは良かったです。課題の説明ですが、ちょっともたついていたような気がしましたが、許容範囲です。そして「さあどうぞ」です。子ども達が経験する最初の『学び合い』の授業です。実習校での授業ということで、分かった人が教えるという形式にしていたようです。
先生の動きで、クラスの中で気になる子はだれかは直ぐに分かります。さて、その子がどうなるか、楽しみです。そこでです。最初に課題を達成した子が教えに行ったのはそのクラスの上記の子でした。そして、その子に準じた子どもの所にも直ぐに行きました。こりゃ凄い、と思いました。というのは、普通のクラスで『学び合い』を最初にやったとき、分かった子は教えれば直ぐに分かる子どもに教えに行くのです。理由は「楽」だからです。そして、気になる子に行くのは最後になります。当然、全員達成は出来ません。
また、その後も3人ぐらいの子どもが集団規律を正す発言をしているのです。これは凄いと思いました。日頃の学級経営がなされていることが明白です。
『学び合い』の初期にやるべきテクニックがゼミ生は不十分でした。しかし、設定した時間より短い時間で全員達成です。あのクラスなればという部分はあります。が、かかんにフルの『学び合い』に実習でトライしたゼミ生にエールを送ります。同時に、それを許した指導教員に敬意を表します。でも、クラスの様子を見て、その理由も分かった気がします。
ゼミ生は様々な学校で実習を行いました。程度の差ありますが、ゼミ生の希望を生かして子ども達の関わる時間を与えていただいたこと、感謝です。ほんとうに有り難い。