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2014-01-03

[]老い2 21:30 老い2 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 老い2 - 西川純のメモ 老い2 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私は老いることを楽しみにしています。理由は以下の通りです。

1) 私は若い頃に戻りたいと思いません。若い頃がどれほど辛いものだったかを知っています大学入試前に戻ることも勘弁して欲しい。就職が決まる前も嫌だ。家内結婚が決まる前も嫌だ。息子が家内のおなかにいることが分かる前に戻るのも嫌だ。では、いつに戻りたいか。それは昨日です。

2) 死は辛いもの、恐ろしいものです。でも、死なないとしたら、それも拷問です。それに、我々は毎日死んでいます。というのは眠るとは意識が途切れることです。それが長い、とても長いのが死ですから

3) 老いるということは、自分時間自分のために使えるということです。もちろん100%は不健全ですが、今の状態も不健全です。

 私が楽しく老いるために、私を必要とする人がいて、その事によって生きられるだけの愛と糧を得たいと思います。それが得られたら、今より、ずっと幸せです。

 もし、今の若さ永遠で無いことを嘆いたり、老いを人にすがることによって生き残ろうと思うならば不幸ですね。でも、上記のように思えば、幸せだと思います

[]老い 19:44 老い - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 老い - 西川純のメモ 老い - 西川純のメモ のブックマークコメント

 年を重ねると、色々なことを発見します。「え?こんなことが出来なくなるの?」ということを知ります。私の最初の老いの発見は、大学に入る頃、身長が伸びないと言うことに驚きました。次の老いの発見は、24歳頃、酒量が減ったことです。それまでは一升以上のんでも翌日に残さなかったのが、残るようになったことです。次の老いの発見は30歳頃です。高校教師の頃はジョギングをしていましたが、大学に異動して久しぶりに走ってみたら1Kmも走らないうちに足の「さら」が痛くなりました。調べてみたら足の筋肉が衰えたためだそうです。

 ま、これまでは良いのですが、これ以上、私の老いを話せば、若い人には醜悪に見られます。私がそうでしたから。

 年を重ねると、若い頃に変化すると思ったところは変化しないことに驚きます。簡単に言えば、頭の中の基本構造中学生レベルで止まっています。ところが、若い頃にそうぞうしないところが変化します。

 二十代の学部学生、三十代、四十代の現職院生をみていると、「あ、あの段階に移行したんだな」と分かります自分でそれを乗り越える人もいますが、私に相談する人もいます。その時は、共感的に話し合えます

 さて、六十代、七十代、八十代、九十代、百代、百十代(このあたりでNHKで取材されるかな)、百二十代・・・・・、どう変わるのでしょうか。楽しみだな。