■ [う~ん]先行研究
久しぶりに学会誌をじっくり読みました。つまんない。
教育実践の世界ばかりではなく、学術の世界も、先行研究をちゃんと読んでいないように思います。この論文を書くのだったら、あれと、あれと、あれを引用すべきだなと分かります。そして、この程度の結論だったら、二十年以上前のあの論文を読めば想像出来るよな、と思ってしまします。
数年前の非『学び合い』の理科教育を研究する院生さんが、私の二十年前の論文を読み終わった後に言いました。「西川先生は、このあたりのことは全部やったから、『学び合い』を始めたんですね」と。その通りです。現状の枠組みで出る結果の限界は分かっています。
ま、私の論文を読まなくても、先行研究はちゃんと読んで欲しいと思います。
■ [う~ん]時間の過ごし方
社会科学は自然科学とは違います。大きな違いは、それ自体が正しいか否かではなく、それによって社会が動いたか否かで評価されることです。
今、二十冊以上の本の種はあります。でも、その多くは商業ベースに乗らないのです。まだ。私が今気にしていること、願っていること、その多くは多くの人にはどうでもいいことです。私がやっていることは、私にとっては当たり前のことを、表現を分かりやすくまとめていることです。これは研究者の仕事ではありません。教育実践の方々が、研究者が明らかにしたことを実践で位置づけて欲しい。
笑っていいとも、の最終回を見ながら、引き際を考えます。
印象的なのは、巨泉さんと久米さんです。どちらも第一線を引きました。そのあと、巨泉さんは現状を否定せず、馬鹿な親父の姿をたまに出します。でも、久米さんは現状の問題点を愚痴ります。
私は54歳、定年まで十年強です。先に進んで愚痴るのか、今に留まって気楽にやるか。
本当は、死ぬ直前まで妄想し、それが数年後に実現する。そんな人生だったらいいな、と思うのです。でも、それが出来るのかが分からなくなっています。ま、愚痴です。