■ [大事なこと]多様性
この世界には、出発点において多様性を大事にしていたながら、組織を守るために多様性を否定する組織があります。その瞬間にその組織は衰退します。
自分の願うものを実現してくれる人は、自分と同じことを願う若い人です。そして、その若い人は自分とは違います。違うからいいのです。私と合わない人もいます。大人のルールを破る人もいます。でも、ようは私と繋がらなければいいのです。そして、私と繋がっている人と繋がれば、私はその人とも繋がれる。だから否定しません。
一番大事なこと、それは「一人も見捨てない」です。
■ [嬉しい]広がる
平成10年3月13日に私は最初の単著を出版しようと願い、某大手出版社に検討依頼の手紙を出しました。お返事は丁重なものでしたが、簡単に言えば「売れないのでお断りします」という内容でした。正直落ち込みました。
その後、原稿は東洋館出版社に拾っていただき、「なぜ理科は難しいと言われるのか?」という形で翌年に出版されることになりました。その後、数多くの 『学び合い』本が出ることになりました。
それから十数年たちました。最近になって風向きが分かってきたように感じます。それは 『学び合い』の裾野が広がっており、私以外の方の出版の話が出てくるようになりました。とても嬉しい限りです。本日、信州大学の三崎先生が出された「これだけは知っておきたい 『学び合い』の基礎・基本」(学事出版)を手に取ることが出来ました。
私の出来ることは学術研究です。実践は、実践の方が適任です。しかし、今のところ私が書いているのは、まずは入り口の1年以内のサポートです。私の予想では、その役割は数年で撤退できそうに思えます。
次の段階は実践の方々が、多様に自身の実践を書いていただければ良いな~と思います。細かいところで私と違っても良いのです。いや、それでなければ意味がない。ただ、「一人も見捨てない」という願いを持ち、それを実現するために、子どもの能力を信じ、学校教育の意味を語るべきだという方向性は一致して欲しいと願っています。