■ [大事なこと]伴侶
おそらく若いゼミ生が繰り返し語られ、へきへきするほど語られること。それは『学び合い』ではなく、伴侶のことです。
私は一人も見捨てたくない。特に、私を選んでくれて2年間を賭けてくれたゼミ生は大事にします。だから、いやがられて、どう思われても、大事なことは繰り返し語ります。
若い学生は、今、恋人では無く、伴侶を見いだす段階です。でも、恋人の延長を伴侶だと思う。でも、両者は違います。一致するならば素晴らしいですが、それらは一致しません。その違いは、チョコレートとケーキの違いとはレベルとは違います。中国料理とフランス料理の違いとも違います。まあ、焼き肉と温泉との違いぐらい違います。一人の異性を大事にするということでは同じかもしれませんが、それと同じぐらい違います。
でも、若い学生は分かりません。何故ならば、結婚したとたんに伴侶になるわけではありません。結婚してから十年、二十年、三十年・・・・かけて伴侶になるのです。恋人が結婚したとしても伴侶はなりません。結婚するまで一度もあったことの無い人でも、十年、二十年、三十年・・・・かければ伴侶になります。
恋人の源エネルギーは本能であり、性欲です。しかし、伴侶への愛は知性であり、社会的構造なのです。
若い方へ。伴侶への愛は、あなた方は分かりません。無理です。でも、十年、二十年、三十年の中で熟成し、薫り高くなります。皆さんへ問います。もし、神があなたに「絶世の異性で、莫大な持参金と、絶大な係累の伴侶に、今の伴侶を変えて欲しいならばかなえてあげよう」といわれたらどう思いますか?結婚前、結婚当初だったら、「かえて」と言うでしょう。でも、年を重ねた夫婦ならば、そう言うわけはない。(と思いたい)
「そんな馬鹿な」と思うかもしれません。その方に問います。伴侶を親と置き換えて下さい。抜けもある、欠点もある。でも、私は親を変えたいとは思いません。
若いゼミ生に、このことは分からないかもしれません。でも、オジサンはそれを語る責務があると思います。