■ [大事なこと]反転授業
今日は久しぶりの学部4年生の個人ゼミです。西川ゼミの個人ゼミは、各人の疑問に思っていることを私に質問し、私が応える形式です。
今日の質問は「反転授業をどう思うか?」ということです。ゼミ生が反転授業に関して書いてある本を読んでも、モヤモヤしているので、それを晴らして欲しいとの希望でした。
最初に私は反転授業の専門家ではありません。しかし、それを外から見ていると、どう感じるかというレベルで理解下さい。
反転授業の議論は、その可能性の本当の凄さと恐ろしさを理解せず表層のみが出ているように思うのです。何が出ているか、それは格好いいタブレット端末を使った授業だということです。それが分かりやすいから、それだけで目立っているように思います。
しかし今のところの反転授業は今の授業モデル、即ち、教師が最善の教え手であるという前提に則っています。そして、反転授業を推進している人は、それを前提としており、それを守ろうとしている人です。
でもね、反転授業の本質的な恐ろしさは、学校外の人のコンテンツを学校教育で正式に使うということなんです。それも従来指導型のコンテンツではありません。それだったら私が子どもの時代からあるNHKの教育番組でもありました。現在のコンテンツは、子どもたちの反応に対して、反応することが出来るコンテンツが可能なんです。これはカーン財団などのコンテンツとは違った次元です。おそらく、従来指導型の枠組みでコンテンツを創る人が大多数でしょう。しかし、やがて気づきます。インターネットの双方向性を生かしたコンテンツを。そしたら、現状の教師では太刀打ち出来ません。そして、学校の人がコンテンツをつくるとき、我が身を守ることを考えます。しかし、一度、学校外の作成するコンテンツを子どもたちに解放したならば・・・・
でも、学校外の人がつくるコンテンツさえも、私には時代遅れにしか見えない。現状のコンテンツを作る人の多くは、最高のツールが人間であることを気づきたくない人だから。
ま、多くの人には意味不明ですね。