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2014-06-15

[]広がる 22:02 広がる - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 広がる - 西川純のメモ 広がる - 西川純のメモ のブックマークコメント

今回の九州ツアーでも、学校レベルの研修テーマで取り組もうという学校が少なくないことを感じました。その方々に繰り返し語ることは、『学び合い』ステップアップとジャンプアップを読んで下さい。です。それしかありません。

 でも、あまりにも多いのでビックリしました。

 身銭をきって学ぶ人は、最初は教諭の方でした。でも、今では校長の方が多くなっています。でも、考えてみれば当然です。今、学校レベルのことを考えたとき、それに答えられる理論は本当に限られています。

学校全体の授業改善に関して、理論と、日々の実践の具体が見えるのは、『学び合い』だけだと思います。『学び合い』以外でも、理論的な研究が文章化しているもの、個人の実践が文章化しているものは山ほどあります。しかし、両方がそろっているのは『学び合い』だけだとおもいます。嘘だと思ったら調べて下さい。それが強みです。今日の福岡の会でも、その強みを感じました。

追伸 若い先生の語りに、会場の後ろで、ボロボロと感激の涙を流していました。

[]日常 22:02 日常 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 日常 - 西川純のメモ 日常 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 19時半に自宅に着きました。直ぐに息子と風呂に入りました。風呂ではH系の親子の会話をしました。そして夕食、家族と乾杯をして、父の日のプレゼントをもらいました。テスト前で忙しい息子からは「お父さんの似顔絵券」をもらいました。定期テストが終わったら似顔絵がもらえるのでしょう。

 そして、息子のテスト勉強の手伝いです。

 つまり、日常に直ぐに戻りました。それでいい、それがいい、結局、日常が一番幸せなのだと思います。

[]顧客第一主義 06:50 顧客第一主義 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 顧客第一主義 - 西川純のメモ 顧客第一主義 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 管理職の同志の方へ

 子どものことを第一に考えるべきだと思うならば、まず職員を第一に考えるべきです。それがないと、どこかのブラック企業と同じになります。

 自分たちを第一に考えてくれる管理職が、子どものことを大事にしているならば、命令せずとも子どものことを大事にします。管理職は、子どものことを大事にすることが、自分たちの利害に一致することを語り、それを確信できる機会を得られる仕組みを考えるべきです。

[]伝え方 06:50 伝え方 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 伝え方 - 西川純のメモ 伝え方 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日で九州ツアーが終わりです。ふ~

 この1週間、いろいろな場所で、繰り返し語ったことを申します。それは『学び合い』の伝え方です。

 第一のルールは「分からない人に伝えない」というルールです。人は分かりたいことを分かるのです。分かりたくないことは、どんなな根拠と論理を積み上げても無理です。数学の証明のように、一分の隙無く積み上げても、最後は「分からない」の一言で終わりです。そして、その人が自分より職階が高い場合は、非常にいずらくなります。だからやめましょう。

 では、自分より職階が高い場合はどうしたらいいでしょうか?

 まずは、その人の見える範囲では『学び合い』を見せないことです。やめるではありません。一斉指導っぽい『学び合い』をすればいいのです。『学び合い』で一番大事にするのは「一人も見捨ててはだめだよ」という説教です。そこを大事にして、それっぽくしましょう。

 その管理職が、細かくチェックするような人だったら、「しっかり聞いて、無視する」のです。つまり、ものすごく納得し、同意したふりをして、その人の指示に従いません。そして、「なんで、指示に従わない」とご指導が来たら、思いっきりビックリした顔で「いえ、指示に従いました。どこが駄目なのでしょうか?」と聞くのです。そして、その校長が延々としゃべり始めたら、真剣に聞いて、申し訳ない顔をして、「なるほど、すみませんでした。わかりました」と応えます。そして、無視するのです。思いっきり無能のふりをすれば良いのです。もちろん、どうでも良い部分は少しは従いましょう。

そんなこと出来るわけ無い、と思うかもしれませんが、ご結婚されている方だったら、奥様のご指導に対して旦那がどのように対応しているかを思い出してください。ツアーでこの例を女性の方にお話ししたら、大笑いして納得していただきました。

なお、自分に個人的に指示が来て、全体に徹底することを求められたら、「私には出来ません。全体の前で直接指示してください」と言うのです。無能であることを前面にアピールし、ものすごく申し訳なく言うのです。そして、その指示をした場合、分からないので教えてくださいというスタンスで質問するのです。

例えば、「一人学びの時間が必要だ」という指示が来たらば、「何分なのでしょうか?」と聞くのです。その後、自分のクラスの子どもの名前を一人一人挙げて、その子の特徴を述べ、どんな時間設定をしてもフィットしない子がいることを述べるのです。ま、「自分で考えなさい」と言うと思いますが、「すみません、時間設定をどうしたらばどうも分からないのです。教えてください」と言います。この繰り返しです。そのうち、ご自由にという風になります。

 第二は「分かりたい人に伝える」です。こちらから近づいて伝えようとすると、路上で宗教勧誘を受けたように拒否します。やめましょう。『学び合い』の「ま」の字も言わず、ただ『学び合い』における子どもの姿を楽しそうに語るのです。そのうちに、分かりたい人が近づいてきます。そうしたら合同『学び合い』をしましょう。そのために「『学び合い』ジャンプアップ」を書いたのです。とりあえずは週1回の合同『学び合い』を勧めてください。『学び合い』と学力向上のことを説明しても無理です。あくまでも人間関係作りの説明にすることが大事です。そして、その人と楽しげに合同『学び合い』での子どもの姿を職員室で語るのです。

 そうしたら、別な人が近づいてきます。そのときです。あなたが説明しては駄目です。一番知っている人が最善の教え手では無いということは『学び合い』の基礎の基礎ですよね。あなたが最初に伝えた人、そして、腑に落ちきっていない人に説明してもらいましょう。その説明の方が最初にやり始める人にとっては、分かりやすい。そして、あなたが最初に伝えた人は、人に説得する過程で自分が納得するのです。

 そして、ブログやFBなどで積極的に情報発信しましょう。より広い範囲の人と繋がる。繋がりは力です。あほな管理職はいますが、それと同数、賢い管理職はいます。志の低い管理職はいますが、志の高い管理職もいます。そのような人と繋がりましょう。