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2014-06-28

[]広島の会 19:24 広島の会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 広島の会 - 西川純のメモ 広島の会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

学び合い』広島の会のブログが立ち上がりました。広島近郊の方、繋がってくださいね。http://www.asakita.jp/cp-bin/blog/

[]国際社会に対応した人材 08:50 国際社会に対応した人材 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 国際社会に対応した人材 - 西川純のメモ 国際社会に対応した人材 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 「日本は国際化する、だから英会話が大事だ」と言われます。でも、本当かな?と思います。おそらく多くの日本人は一生涯、英会話をせずに生きられるでしょう。

 もちろん、海外旅行に行って会話する場合もあるでしょう。町中で外国人に話しかけられるかもしれません。でも、その程度だったら携帯の自動翻訳機能で対応できると思います。少なくとも、そう遠くない未来(つまり、今の子どもが社会で活躍する頃)にかなりの完成度に達すると思います。

 英文和訳、和文英訳の機械翻訳はかなりの完成度に達しています。少なくとも私が最初に接した頃に比べて天と地の差です。そう遠くない未来に実用に耐え得るレベルになるでしょう。

 それは機械を使わずに英語を使えるようになった方が良いことは当然です。機械では出来ない部分もあります。でも、それが重要になるひとが日本人の何パーセントいるでしょうか?何かを学ぶこと、それによって得られるものはある一方、何かを学べなくなることを意味しています。なにしろ時間は有限なのですから。個人的には日本人のノーベル賞受賞者が少ない原因の一つに英語学習があると考えています。英語にかける時間を、物理や化学や生物学に費やせれば、ノーベル賞ももっと取れると思います。

 さて、その時に英語学習の陶冶価値を何におくべきなのでしょうか?それを考える時期になっていると思います。

 先に述べたように、日本人の圧倒的多数は外国人との関わりを殆ど持たずに生涯を送ります。しかし、外国の製品・食品とは日常で接しています。また、外交は重要です。その方針を判断できる国民を育成しなければならないのです。その時、外国人をどのように見ることが出来るかが、国際社会における大多数の日本人にとって重大事だと私は思います。

 偏見は無知から生じます。残念ながら、餃子事件以降、息子は中国に対して偏見を持っています。私は中国人も日本人も悪い人もいるけど、いい人もいる。圧倒的大多数は自分と同じ普通の人だよと言いますが、なかなか実感できません。もし、日本人の多くが偏見を持って大人になれば、日本の国が危ういと思うのです。

 だから、昨日のメモに書いたように、私は英語に対してホモサピエンスの普遍性を学ぶ教科になるべきではないのか、と素人ながら思うのです。

 では、そのような英語を教えられる教師に必要な職能は何でしょうか?仮定法過去と仮定法過去完了の違いを的確に教えら得られる能力では無いと思うのです。自らが外国人と生活し、仲間と確信できる経験が必要で、それを伝えられる能力が必要なのではないかと思います。そして、人的ネットワークを持っており、必要に応じて、子どもたちに外国人と直に接する機会を与えられる能力だと思うのです。

追伸 そのような英語における『学び合い』の課題は何でしょうか?『学び合い』のセオリー通りです。対象と達成するべき課題を明確にすることです。例えば、「アフリカの○○国の○○村に、小学校を創る。さあどうぞ」です。