■ [大事なこと]無謀と大胆
無謀と大胆は違います。リスクを分からずに行動するのが無謀で、リスクを分かった上で行動するのが大胆です。資料も読まず、人と相談せず、人のアドバイスを聞かず、自分の直感で行動するのが前者です。後者も直感にもとづき判断すると思いますが、行動する前に、リスクを分かるために、資料を読み、人と相談し、自分でじっくりと考えます。
思い起こせば、若い頃は無謀でした。高校も、大学も、大学院も、教員採用試験も全て願書は1通しかもらってきていませんでした。自分的には追い込んだつもりですが、よく考えていなかった。無謀です。
一方、就職後は慎重です。そう見えないかもしれませんが、もの凄く慎重です。何故なら、就職後は自分を頼ってくれる人、というより、自分がバカするとそのとばっちりを受ける人が多くなるからです。
私が重視しているのは「人と相談」です。
私は信頼できる人を選び、その人と相談しまくりました。私が若い時、その人と毎日2時間ぐらいは話したと思います。大抵は、その人は「いいよ、それでいいよ」と言ってくれました。ところが希に「それは駄目だよ」と言いました。私はゴチャゴチャと説明します。でも、「それは駄目だよ」と言った場合は、素直に諦めました。そして、自分の願いを実現するための次善、三善の策は何かを聞きました。
今は、その方は職場にいません。ですが、尊敬すべき同僚がいて、教え子がいます。その人に相談します。また、事務の方々に相談します。幸い、私は失敗少なく、前進しています。
私は失敗が大嫌いです。おのれ自身の失敗だったら気分を切り替えれば何とでもなります。しかし、関わる人に影響を与える失敗は怖い。だから慎重になります。だから、人に相談します。そして、人の意見を聞きます。
無謀と大胆は違います。
『学び合い』を実践する人は大胆であって欲しい。