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2014-10-31

[]普通 21:27 普通 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 普通 - 西川純のメモ 普通 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私の日常はとてつもなく普通のことをやっているだけのことです。例えば、私は本を数多く出しています。それ自体を取り上げれば普通ではありません。しかし、私がやっていることは、学生さんや色々な人からの相談を受けて、応えること。教師ならば誰でもやっていることです。

 しかし、私がやっている「特別」なことは、応えた後に、それを記録すること。そして、それをブログ等で発信することです。それがある程度たまれば本になります。

 実は、ごく普通な教師が、ごく普通の日常を過ごし、その日々に出会ったことを記録する。それを3年やれば、かなり画期的な本が出来ます。

 しかし、圧倒的大多数の人は、記録しません。そして記録する人も毎日ではありません。実は、毎日の中にこそ、多くの人に共感を与えられるエピソードが潜んでいます。

[]やる方向性 21:27 やる方向性 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - やる方向性 - 西川純のメモ やる方向性 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日のゼミで、学生さんから相談を受けました。我がゼミに入って1年以下の場合は、やはり、ごく普通の常識から逃れられません。つまり、何か問題があれば、教師が悩み、教師が手立てを与え解決しようとします。

 しかし、それは『学び合い』の考え方ではない。我々が育てたいのは、教師の手助けが無くても問題を解決できる子どもです。だから、解決策は何故それを解決するべきなのかを子どもに語るには何が必要かを考えるべきなのです。多くの教師はそれをやらない。しかし、それを考えなければなりません。子どもが解決したいと思わない限り、全ての手立ては無効です。

 次に、子どもが本気になって解決したいと思った時、必要なのは援助ではありません。本当に必要なのは、教師が子どもに強いているしばりを外すことなのです。

 ちなみに、上記は『学び合い』の入門編に過ぎません。上級編は簡単です。子どもたちに「日本を変えろ」と求めれば良いだけです。ただし、これを真顔で心から語ることができるためには、世の中のありとあらゆる問題を『学び合い』の視点で見ることが出来、それによって「日本を変えること」は子ども「たち」には不可能ではないと信じられねばなりません。それはなかなか難しい。

[]学級崩壊の数理 21:27 学級崩壊の数理 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 学級崩壊の数理 - 西川純のメモ 学級崩壊の数理 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私は学級崩壊の圧倒的大多数の原因は「よい子」の反乱だと思っています。教師の本心を読み取る能力に長けている子、同時に、同級生の本心を読み取ることに長けていて、同級生の心をコントロール出来る子の反乱です。ただし、一人だけでは無理です。せめて3人はいなくては難しい。つまり「同時に、同級生の本心を読み取ることに長けていて、同級生の心をコントロール出来る子」の割合をAとしましょう。学級崩壊の出現確率は、ほぼAの三乗に比例します。どれほど少ないかが分かります。逆に言えば、今現在の学級崩壊の割合から言えば、Aは小さくはありません。そして、今後Aは増加します。増加すれば3乗で増えます。Aの出現確率は正規分布に従います。つまり、ある時点から急激に増えるのです。

 学級崩壊を姑息な手段で押さえた事例があります。そして、押さえたことが武勇伝になる事例があります。たしかに学校で学級崩壊をしているクラスが小数である場合は制御可能でしょう。しかし、学級崩壊の割合が3分の1を超えれば、制御不能です。

 私は、私のアンテナに入ってくる情報から、崩壊は遠くないと感じています。崩壊は、その直前まで分からないものです。分かった時には制御不能です。