お問い合わせ  お問い合わせがありましたら、内容を明記し電子メールにてお問い合わせ下さい。メールアドレスは、junとiamjun.comを「@」で繋げて下さい(スパムメール対策です)。もし、送れない場合はhttp://bit.ly/sAj4IIを参照下さい。             

2014-12-19

[]ゴチャゴチャ 22:16 ゴチャゴチャ - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - ゴチャゴチャ - 西川純のメモ ゴチャゴチャ - 西川純のメモ のブックマークコメント

 ゼミ生たちに読ませたくてアップします。私はゴチャゴチャが大好きです。整然としていることは危ういのです。色々な人がいて、折り合いをつけることが大事です。http://manabiai.g.hatena.ne.jp/kuro106ra/20141219/1418992954

[]小豆 09:27 小豆 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 小豆 - 西川純のメモ 小豆 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私の研究室の机の上には、小豆が入ったインスタントコーヒーの瓶があります。これが何かは私以外は分かりません。私が高校教師だったころ、アズキゾウムシという虫を生物の授業に使うための教材化の研究をしようと思いました。そのために用意したものです。ところが大学に異動するゴタゴタで完成することは出来ませんでした。大学に異動したらそれをやろうと思って大学に持ってきました。が、その後の私の興味は全然違った方向に進んでいます。今、その三十年前のアズキを見ていると、三十年前はそんなことを思っていたんだな~っと思い出します。

[]『学び合い』目標の設定と評価 07:25 『学び合い』目標の設定と評価 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 『学び合い』目標の設定と評価 - 西川純のメモ 『学び合い』目標の設定と評価 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 『学び合い』における教師の仕事は目標の設定と評価です。でも、目標の設定は何度も言う必要はありません。大事なのは本気で教師が願うことです。願えば語らずとも、それはありとあらゆる場面の一言、仕草に現れます。そして、それを分かる学習者はいます。そのような読み取りを出来る子どもがオピニオンリーダになります。

 評価も毎回やる必要はありません。大事なのは本気で願うことです。願えば、子どもに伝わります。大事なのは目標を学習者に内在させることなのです。そうすれば自分で評価するので教師の評価の必要はありません。でも、そうできない学習者もいますし、出来る学習者も常に出来るわけではありません。だから集団の形成が必要です。

 願うこと、それだけでいい。でも、本気で願うことが大事です。

 何も語らずとも願いは伝わります。でも、短期間で伝えるために数回は短く伝えることは大事でしょう。そして、どんなに語っても本心が伝わります。語りが稚拙伝わります。逆に願いが本当でなければ、雄弁であっても、本心でないことが伝わります。安心であり、怖いことです。だから、『学び合い』では教材研究やテクニックではなく、日々の問題を「そもそも」で考え直す日常が大事なのです。

 今、これを書きながら、自分に言い聞かせています。

[]『学び合い』ゼミ 06:58 『学び合い』ゼミ - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 『学び合い』ゼミ - 西川純のメモ 『学び合い』ゼミ - 西川純のメモ のブックマークコメント

 西川研究室は『学び合い』で運営されています。そのルールは明文化されています(http://goo.gl/KOPqO7)。長々書いていますが、エッセンスは簡単です。「自分の心に響き、多くの人の心に響く教育研究を通して、自らを高め、一人も見捨てない教育・社会を実現する」という研究室の目標を達成するためだったら自由にやって良い。私はそのための政治と予算獲得をします、ということです。

 ただ、「独り決めはせずにみんなと相談すること」、「メンバーを排除することによる問題解決は許さない」ということです。

 ここまでで良いのですが、リスク管理のために最小限のルールを設けています。そして、明文化しています。時間が合ったらお読み下さい。

 おそらく、小学校、中学校、高等学校も、「独り決めはせずにみんなと相談すること」、「メンバーを排除することによる問題解決は許さない」だけで運営できるはずです。『学び合い』は究極まで教師のやるべきことをそぎ落としています。

 そして本来が教師がやるべき事務仕事、書類作成は全てゼミ生がやっています。一般の教員のたとえるならば、日々の記録、学校の事務に提出する書類の全てを子どもたちが作成しています。私が書く書類は、専攻内の人事・予算・スペースに関する書類、100万円以上の予算が関わる外部資金獲得のための書類書きのみです。

 ちなみに、そこまでそぎ落とすと、教師のやるべき政治と予算獲得の責任が重くのしかかります。

 私は毎年、二百万円以上の予算を獲得しています。これは教員養成系大学の平均的教員の十倍ぐらいでしょう。そして今年は一千万円以上の予算を獲得しています。その中で学生に振り向けられる数百万円の予算を任せます。ただし、「結果は出してね」と笑って。

 学生の利益のために政治をしつつけ、全国に講演し、本を書きます。

 学生さんが「え~、そんなことは他の研究室では先生がやっています」と言うと、顔中の笑顔で「いいよ、君たちが君たちが享受している環境を確保するための政治を行い、数百万円の予算を獲得してくれるならば、私はその書類を書くよ。どうする?」と言います。

 西川ゼミの学生さんは、ばく進しています。その学生さんの管理者でいるためには、彼ら以上にばく進していなければなりません。そして、それは学生さんの出来ないことをです。『学び合い』のセオリー通りです。

 私は研究室のゼミには参加しません。まあ、朝と帰りの会とHRに教師が参加しないようなものです。それらは学生さんが自主的に運営しています。ただ、年に数回は出ます。目標の設定と評価のためです。本日は、新ゼミ生を迎えての全体ゼミですので、久しぶりに「我々は日本を変えるゼミ」だと語ります。