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2014-12-23

[]本離れ 19:20 本離れ - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 本離れ - 西川純のメモ 本離れ - 西川純のメモ のブックマークコメント

 教育関係のベストセラーは「国語」本がずらりと並びます。これの意味することは、国語以外の先生は本を読まないということです。そして国語の先生は国語の本を読むということです。なんとかせねば、と思います。

 子どもは教科で学ぶか否かを決めるのではありません。人で決めます。そのような人になるには理論が必要です。優れた実践者はしっかりした理論を持っています。しかし、それが表に出ることは少ない。もし、それが出たならば、教科を横断した読者を獲得できます。

[]先にやる 19:14 先にやる - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 先にやる - 西川純のメモ 先にやる - 西川純のメモ のブックマークコメント

 息子は冬休みに入りました。山ほどの宿題を与えられてです。私は強制的にやらせています。残念ながら息子は『学び合い』の環境にいません。そして、息子の勉強を管理を任されているのは「私」なのです。だからバリバリの一斉指導、それもスパルタ式でやるしかありません。つくづく嫌になります。

 本日、息子に言ったことです。

 「ああせい、こうせいと言われ続けて嫌な気持ちになるだろう。実はお父さんも人からああせい、こうせいと言われるのは大嫌いだ。では、どうしているか?人から言われる前に終わらせる。例えば、出版社の人から「先生、原稿はまだでしょうか?」と言われたくない。言われると焦ってきて嫌な気持ちなる。そして、嫌な気持ちで書いても質は低くなるし、時間もかかる。だから、出版社の人が想像も出来ない速度で仕事を終わらせている。その他の仕事も、みんな人から言われる前に終わらせている。

 じゃあ、何故、早く終わらせられるか。それは、常にやり続けているから。自分がするであろうことの準備をやり続けているから。本を書き上げるのは6日間だとしても、そのための準備を数ヶ月、数年かけてやり続けている。だから、出来る。

 おまえが「ああせい、こおせい」と言われたくないなら、「ああせい、こおせい」と人から言われる前にやりなさい。何をすべきかは知っているはずだ。今までお父さんから「ああせい、こおせい」と言われたことで、「え!そんなことしなければならないの!!!」と驚いたことは無かったと思う。つまり、それをしなければならないことは知っていたはずだ。だったら、言われる前にやり続け、「ああせい、こおせい」と言われる前に終わらせなさい。「ああせい、こおせい」と言われようが、言われなくても、しなければならないことなのだからね。」

追伸 ゼミ生に言うことと息子に言うことが似ているとき、思わずゼミ生に対して「お父さんはね」と言ってしまうことがあります。息子が大学生並みなのか、大学生が息子並みなのか。まあ、結局、中学生であろうと、大学生も、そして現職院生も、あまり変わらないのでしょうね。