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2015-01-03

[]テスト 19:42 テスト - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - テスト - 西川純のメモ テスト - 西川純のメモ のブックマークコメント

 「学校で学ぶことはくだらない」ということに首をかしげる方は、大人と議論することを勧めます。ただし、同じ教科部会の教師は駄目ですよ。その教科が大嫌いな大人の人に説明し、納得してもらってください。断言します。無理です。きわめて穏当な根拠と論理で論破されます。ちなみに、私はそれを学力的に最底辺の学校の子どもと、家内とやりました。

 私は学力的に最底辺の学校の子どもたちに学ぶ意味を納得させたかった。でも無理でした。

色々な研究者、実践者の本を読みました。そこにあるのは教科部会の人たちの中でのみ通じる論理です。ハッキリ言ってマスターベーションに過ぎません。

 様々な実証的なデータである教科を学ぶことによって、一般的な能力が成長するかを示すデータを探しました。ありませんでした。心理学を学ぶと、そんなことはあり得ないことが分かりました。

 学校制度が生まれた当初は3年だった。それだったら問題はありません。9年でもまあいいでしょう。しかし、高等学校がほぼ義務教育になった頃から問題が大きい。学校教育体系が単線型は問題が大きいと思います。

追伸 夫婦関係の中でも論破できたとしたら、問題です。それは何も言えないということを意味していますから。

[]くだらない 17:22 くだらない - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - くだらない - 西川純のメモ くだらない - 西川純のメモ のブックマークコメント

 冬休み中、私の横で息子は勉強します。私はそれの尻をたたく役目です。嫌な気分です。『学び合い』だったらな~っと思います。そもそも一人の人間が、それも親が、子どものやる気を維持するなんて神でも出来ないと思う。だから、私のやるのは恐怖政治です。

 その間、一番多く言う言葉は、「分からなくてもいい、暗記しろ、小中高の勉強はしょせん暗記科目に過ぎない。暗記すれば、そのうち分かってくる」です。

 「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話」はベストセラーですが、私も似た経験があります。高校2年の3学期記に初めて校外模試を受けました。そこでの英語の偏差値は27でした。小中高の英語の教科書の後ろには新出単語が一覧で載っています。それで確認しましたが、「a」、「the」を含めても百ぐらいしか知りませんでした。偏差値27はうなずけます。それから半年は夢中になって勉強しました。英語は今でも不得意ですが、偏差値60以上になるのに半年ぐらいでした。

 何を言いたいか。つまりその程度のことを中1から6年間、チンタラチンタラ学校で教えているのです。これは他の教科でも同じだと思います。

 私は大学院以降も様々な調査をしました。その結果から言えることは、学校で学ぶ内容はくだらないということです。少なくとも実質陶冶的には断言できます。そして、そのことは大人はもちろん、実は教師も知っているのです。

 おそらく、私の親と同じに私が息子を放任したら、私と同じことになるでしょう。つまり、ある分野にはのめり込み、中学校の頃から大学生も読まないような本をガンガンに読むでしょう。一方では嫌な科目は避けまくり、偏差値27になるのです。

 大人になってからは、私のような読書の方が役に立つことは知っています。ところが、彼の人生を考えると、くだらないと学術的に確信していることを学ばせることに声を荒げている自分がいます。

 嫌になります。