■ [大事なこと]厳しい結果
我々にはあるデータがあります。ある意味で、我々の中では分かっていたことです。
学校で『学び合い』をしようとする場合、したくない人はしなくてもいいのです。したくない人に『学び合い』をしいても、『学び合い』は心でする授業ですので絶対に出来ません。あくまでもやってみようかなと思う人からやり始めます。従って、学校の中で『学び合い』の取り入れ方に濃淡が出来ます。
複数の小学校でQUテストを実施しました。そして週1以上やっているクラス、月1以上やっているクラス、殆どやっていないクラスで分類しました。その結果、週1以上やっているクラスは満足群が全国平均より遙かに高く、不満足群は全国平均より遙かに低いのです。一方、殆どやっていないクラスは満足群が全国平均より遙かに低く、不満足群が全国平均より遙かに高いです。
その結果を『学び合い』の効果だけではないのではないか、と解釈することは可能です。当然の意見です。『学び合い』の効果であることは、別なデータで出すことは出来ます。ただ、この段階でも言えることがあります。
ポイントは殆どやっていない小学校のクラスは満足群が全国平均より遙かに低く、不満足群が遙かに高いのです。『学び合い』を殆どやっていないのですから『学び合い』の効果ではありません。本来は全国平均になるはずです。ところが良くないのです。そのことから言えるのは、とても言いにくいことですが、『学び合い』で学校で取り組もうとしたときやらない担任のクラスは満足群は全国平均より低く、不満足群は全国平均より高いのです。
繰り返しますが、これは『学び合い』の効果ではありません。なにしろ殆どやっていないのですから。
研究主任や学校管理職をおやりになった方だったら、私の書いていることがおわかりでしょう。そしてそれ以外の方も。それを実証的データで出してしまいました。
■ [大事なこと]相性
『学び合い』を実践していると、教師には手のつけられない子が、何故かある子と相性が良く、問題行動が無くなることはよくあることです。教師が自閉症スペクトラムの子どもと相性が良いとは限りません。しかし、三十人の中にはそのような子がいる可能性があります。さらに言えば、合同『学び合い』で数百人で共に学べば、その様な子を見いだせる可能性は高い。http://www.excite.co.jp/News/column_g/20150106/Mediagong_6459.html