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2015-01-26

[]年齢 21:51 年齢 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 年齢 - 西川純のメモ 年齢 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 二十代には二十代の仕事があります。三十代には三十代の仕事があります。四十代には四十代の仕事があります。五十代には五十代の仕事があります。

 二十代、三十代の仕事は、忙しいけど頭を使わなくても大丈夫です。とにかくやればいいのです。ところが四十代になると、他人とどうつきあい、どう「利用」するかがポイントになります。この時点で三十代の仕事のやり方を続ければ、絶対につぶれます。

 五十代になれば、組織運営を考えなくてはなりません。つまり、自分を中心とした他人のネットワークでは無理なのです。それが出来る三十代、四十代の人とどうつきあうかがポイントです。

 有能な人なのに、それが上手くシフトできずに無理を感じる方もいます。誰とは言いません。でも、その方がシフトできないことは日本の教育の損失です。

 花伝書を読むべきだと思います。また、「サイエンティストゲーム」、「続サイエンティストゲーム」、「成功するサイエンティスト」という本を薦めます。以上は若い頃に読みました。今は、本当にそうだと言うことが分かります。各年代の仕事を変えることは堕落のように思えます。でも、もともと自分には出来なくなりますし、自分がシフトすることによって、生きる若手・中堅が増えるのですから、全体的にはメリットがあります。

[]アップ 15:45 アップ - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - アップ - 西川純のメモ アップ - 西川純のメモ のブックマークコメント

 半年分をアップしました。https://www.youtube.com/user/TheNishikawalab/videos

[]広島の会 15:11 広島の会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 広島の会 - 西川純のメモ 広島の会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 2月7日に広島で『学び合い』の会が開かれます。お誘いします。http://kokucheese.com/event/index/257806/

[]足利の会 07:18 足利の会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 足利の会 - 西川純のメモ 足利の会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 2月20日に栃木県足利市で『学び合い』の会が開かれます。お誘いします。http://kokucheese.com/event/index/248053/

[]先 06:56 先 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 先 - 西川純のメモ 先 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 ゼミ生と週1で議論します。ゼミ生のありとあらゆる疑問を、『学び合い』からどう見るかを私が説明します。『学び合い』の理論の適用範囲は広く、夫婦・恋人関係、親子関係以外のありとあらゆることに適用できますから。

 といっても大抵は明日の授業実践に関して質問をします。それに対して、『学び合い』の「ノウハウ」ではどう対応するかを応えますが、それだけにとどまらず10年、20年後の日本社会がどうなっているか、教育はどうあるべきかを延々と語ることは少なくありません。もちろん、若い学生さんにとって今一番大事なのは教員採用試験であり、そして採用されてからの授業であることは分かっています。現職教員にとってもそれは似たり寄ったりです。しかし、そのことを分かった上で延々と語ることは大事だと思っています。

 昔も今も、そして未来も、クラスの世論を決めるのは人の腹を読むことが上手い2割の子どもです。その子は教師の腹も読むことが出来るので、多くは成績上位者です。教師はその子たちをボス・管理者にならなければならないのです。

 その子たちは自分たちの人生において英語で生活することは殆ど無いことを知っています。さて、その子たちに「今後の国際社会において・・・」と本気で語っている教師はせせら笑われます。どうように「基礎的基本的な科学概念」と語る理科教師とか「論理的思考能力」と語る数学教師とか「深い読み」と語る国語教師もせせら笑われます。彼らにとって大事なのは受験であり、全ての勉強は点数を取るためなのです。

 幸い、昔の子どもは勉強するのは大切なことだと素直に思い、先生の言うことに従うべきだと思ってくれています。ところが、親は高学歴になりママ友は教師の品評会をします。そして、その評価はきわめて適切です。塾・予備校が一般化し、ネット教材が広がると、下手くそな教師はそのように評価されます。子どもからも親からもです。そのような時代をゼミ生の若い学生も現職教員も生きねばならないのです。

 そのような時代を生き残るためには、子どもや保護者が考えもつかない先を考え、それをもとにして今日の授業を語れなければならないのです。

 日本の教師の中で、10年後、20年後、30年後の日本社会の姿を語れる人がどれほどいるでしょうか?すみませんが殆どいません。何故そのように断言しているかと言えば、大きな書店に並ぶ本がそれを明確に示しています。それらの多くは明日の授業をどうすればいいか語る本です。それよりもぐっと下がって1年後、2年後の子どもの成長を語る本があります。それ以上先は殆どありません。あったとしても学校教育の範囲にとどまっていたり、「今後の国際社会において・・・」、「基礎的基本的な科学概念」、「論理的思考能力」、「深い読み」のようにその業界の人たちの中では成り立つが、その教科の嫌いな人にはせせら笑われることを語っています。すみません、言葉が足りなかったですね、以上のような本も大事です。私だって市場価値を高めるためにそのような本にしています。でも、私が言いたいのは10年後、20年後、30年後の日本社会はどうあって、だから、明日の授業はどうあるべきかを語れる教師になるべきだと思っています。残念ながら、この手の本が教師の世界で殆ど市場価値がない。だから本には出来ません。だから、ゼミ生にはそれを語り、考えさせたいと思っているのです。