■ [大事なこと]長野県は凄い
本日、長野県の中野西高校で『学び合い』によるアクティブ・ラーニングの授業発表会がありました。
三人の方が授業発表されました。三人とも素晴らしいものです。先生方の人柄が表れるもので大満足です。
でも、びっくりしたことがあります。
長野県の全県から名だたる進学校が集まってきました。もちろん、それ以外の学校の先生方が集まってきました。県や国の指定研究校でない普通の学校が、普通に授業公開したのにです。一番遠いと思われる高校は県南部で、距離的には新潟の高校から中野西高校に行けるほどの距離です。県教育委員会の教学指導課からもお二人参観に来られました。
前日の飲み会では、新規採用者から新規採用者研修で何度もアクティブ・ラーニングのことが出てきたと聞きました。
びっくりしたのは中3の子どもを持つ保護者もお二人参加したのです。その方に何故来られたのかを聞いたら、ネットで知り合いから教えてもらったとのことです。なんという情報収集能力なのでしょうか?こうなると学校とか行政というレベルのものでは無く、県民性なのかも知れません。
■ [大事なこと]学統
私の研究者としてのものの見方、仮説の立て方は卒業研究で指導していただいた生物物理学の石坂昭三先生から学んだことです。石坂先生はそれを團勝磨先生から学んだと聞きました。そして、私はゼミ生に伝えています。
私は今でも生物学研究をしているつもりです。もっとも複雑な生物であるホモ・サピエンスの、最も複雑な行動である学習を、生物物理学的にバッサリと捨象し、モデルで考え、結果を出し、それを現象に演繹する。教育研究者の中でこのようなアプローチをする人が殆どいないため、私のような凡夫であっても様々な学会から学会賞をいただける業績を上げられたと思います。
昨日、石坂先生がご逝去されました。心よりご冥福をお祈りします。学統は確かに繋がっています。