■ [お誘い]チラシ

アクティブ・ラーニング入門の本が今月末に出ます。類書がアクティブという言葉からアクティブ・ラーニングを探ろうとしているのに対して、公文書をもとに今後の入試制度の激変を説明しアクティブ・ラーニングの本質を明らかにしています。まだネットで注文できません。近くの本屋で注文下さい。ネットは発売当初は品薄になるので、近くの本屋で注文することを勧めます。チラシを見ると内容が想像できます。http://osu.pw/ahbdh
■ [大事なこと]学力

学力という言葉は人それぞれに使っています。でも学校教育における学力の定義を見いだすとしたら、法を読まなければなりません。
あるのは学校教育法です。
最初にある第五十七条には「高等学校に入学することのできる者は、中学校若しくはこれに準ずる学校を卒業した者若しくは中等教育学校の前期課程を修了した者又は文部科学大臣の定めるところにより、これと同等以上の学力があると認められた者とする。」とあります。
そして「文部科学大臣の定めるところにより、以上に同等の学力があると認められる」は、「就学義務猶予免除者等の中学校卒業程度認定規則」に定められた「中学校卒業程度認定試験」に合格することです。中学校卒業程度認定試験」に合格することです。このように具体的に何を持って測定しているかによって定義することを操作的定義といいます。
その試験は5教科のみです。ですので、それ以外の教科は学力に関係しないのです。そして5教科の問題を読めば、知徳体の知のみです。つまり徳育、体育は学力に関係しないのです。
私の大学院修了後最初につとめた高校には、中学校3年間での出席日数が3日の子がいました。しかし、その子は卒業認定をされ、私のつとめていた高校に入学しました。つまり、学校教育における中学校で身につけさせる学力とは、3日間の出席とそれで習得したものが学力なのです。私の勤めた学校にはいませんでしたが、おそらく出席日数が0日で卒業証書をもらっている子もいるでしょう。そうなると、15歳まで生きていたということが中学校の学力なのです。
凄く、馬鹿馬鹿しいですよね。そうです。法を読むと学校教育における「学力」が馬鹿馬鹿しいことが分かります。それが分かれば、世の中にある「学力」が所詮、当人の思い込みにすぎないことが分かり、相対的なものになります。
追伸 以上が極論であることを十分分かっています。そして学力が以上に述べている以上のことであることもよく分かっています。しかし、定義というものがあるかといえば、以上のレベルのところまで突き詰めるべきなのです。もちろん、私は方の専門家ではありません。素人のシミュレーションです。