■ [大事なこと]謎

今後の日本の社会を想定すると、文科省の施策は当然で妥当だと思っています。が、英語教育に関しては納得できません。
グローバル化だから英語というのは単純すぎるように思います。現状の技術の進歩から考えて、会話レベルを携帯電話で可能となる時代はそう遠くないと思うのです。その場合のコミュニケーションのネックは英会話ではなく、生活習慣や価値観の問題だと思います。例えば日本の場合は国旗や国歌にそれほど拘らなくても大丈夫ですが、多民族国家においては国旗や国歌は国としての統合の意味があります。そのあたりの感覚は日本人だけの世界だと感じなくてもいいのかもしれません。
また4技能を重視して、教師にそれを求めています。でも、4技能を備えた教師であっても日本人の英語能力は変わらないと思います。最大の障害は英語を話す必然性を持っていないことです。もし、日本の移民政策が変わって、日本の2割ぐらいを移民にしようとする覚悟があれば必然性が生じます。が、そうしないとしたら一流大学に入るつもりが無い子どもは学ばないでしょう。
だから、もし英語教員に何を求めるかと言えば、TOEFLの点数ではなく、海外での生活経験があり、人脈を持つ人だと思います。