■ [親ばか]情報

今日、息子と一緒に風呂に入ったとき、息子との会話。
息子:お父さん、学校が偏差値や入試結果を公開するのはどう思う?
私:前が何故それを知りたいと思ったの?
息子:なんとなく。
私:そんな程度の疑問だったら、応えない。
息子:え~!
私:お前がその疑問をお父さんに言うとしたらちゃんとした理由があるはずだ。それが分からないとお父さんは応えられない。
息子:・・・・・そんなので学校が決められるとしたら学校がおかしくなると思う。お父さんはどう思う?
私:お前の言ったように、そのような情報が暴走したら学校がおかしくなると思う。でもね。そんなので学校教育は計れないという人は、自分の学校は何を目指しているか、それはどんなところで計れるかをハッキリと示し、その価値を説明する責任がある。その知恵が無いのに、偏差値や入試結果の情報を出さなかったら子どもや保護者は迷ってしまう。
己の考える価値を明らかにして、そして、人に納得してもらうことはとても大変なことだ。だから、己の考える価値と既存の価値、つまり、偏差値や入試結果が矛盾しないことをまずは納得させ、その上で己の考える価値を納得させるべきだよ。それを省略して、己の考える価値を声高に言うのは、知恵が無いし、努力も足りないことだと思う。
■ [お誘い]アクティブ・ラーニング入門

明治図書からのアクティブ・ラーニング入門が出版されます。
本書の特徴は、アクティブ・ラーニングの本当の真意は何かを明らかにして、それに対応する必要性を明らかにするものです。なによりも「やったふり」は出来ないことを書きました。
いち早く読むには『学び合い』フォーラムで、次はお近くの書店でご注文下さい。本日、アマゾンで注文できるようになりました。
■ [嬉しい]飛び込み授業

小学校の先生方、想像して下さい。あなたのクラスに高校の数学の先生が来て授業をするのです。どんなことが起こると思いますか?まず授業として成立することを想像できないと思います。
長野県の10年研修では異なった学校種の先生の様子を1日ずっと見るという研修があります。大変ですが、面白そうですね。中野西高校の水野さんが小学校でやったそうです。その際、担任の先生が面白い人で、朝一番に授業をすることを水野さんに提案したそうです。慌てて準備し授業をしました。もちろん『学び合い』の授業です。
その感想は以下の通りです。
きっと子どもたちは、高校の授業はこんな授業ばかりだと思っていると思います。それがウソでないように、彼らが高校に進学するまでにしなければね。
■ [大事なこと]いじめ

かなり以前の話しです。ある中学校でイジメによる自殺がありました。その後に学校と教育委員会の隠蔽工作が分かり大きな問題となりました。その市では学校ごとにいじめ対策の人員を配置するなどの対策をとりました。世間は総バッシングです。判官贔屓の私としてはその市の先生方が可哀想で仕方がありません。そこで研究費で自分の本を買い、「大変でしょうががんばって下さい」という手紙と共に市内約60の小中学校のいじめ対策の担当者に送りました。そこには公立以外の私立、国立も含んでいます。その後、それに対しての反応は一件もありませんでした。
私の所には仕事上、色々な方からの献本をいただきます。中にはトンデモ本も含まれます。しかし、私は礼状を欠かしたことがありません。私が献本する場合の返信率は2割程度です。が、その地域の60人の担当者の中でお一方もおられませんでした。そして、分かりました。「なるほどな~」と。
私の所には日本全国の先生からのお悩みメールが来ます。でも、たまに保護者からのお悩みメールが来ます。地方大学の一教員である私を認識できる保護者なのですから、かなりアンテナの高い方だと思います。その数は今まででも約三十人ぐらいだと思います。その中の三人は上記の市の保護者なのです。それも、イジメ問題の直近・直後ではありません。その方々からは何とか出来ませんか?と懇願されます。しかし、私の返答は「済みません何も出来ません」です。三十人中三人がそこだとすると、直接確率計算を出さなくても、統計的に有意です。
なお、これに関するコメントは禁止です。
学校にも行政にも心ある先生は一定数はおられます。その方々が力を発揮できなということです。