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2015-07-28

[]問題解決 21:27 問題解決 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 問題解決 - 西川純のメモ 問題解決 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 答えのない問題を解決する。これは問題解決学習の原点です。生活単元学習ならばそれが出来た。何故なら、生活のことならみんなが同等に関われたから。でも、系統学習になったとき、破綻が来た。それを乗り越えるために、「最初に・・・、次に・・・」という形骸化が起こった。そもそも科学的な根拠に基づくものではなく、属人的な意見に基づくため、点でばらばらになった。でも、そんなもので乗り越えられず、結局、教室の中の一部が教師が喜ぶ発言をすればハッピーという問題解決学習になってしまった。

 『学び合い』では「みんなが分かる」ということを課題とします。結果として、「分からない子」も「分かる子」も同等に語れる課題にします。そして、結果として系統学習の課題も解決できます。

 でも、それは導入段階に過ぎません。もし、上記の課題を乗り越えられる集団が形成できれば、教科内容でも答えのない問題を課題に出来ます。

 あ~。私にとって自明であることを、伝えるにはどうしたらいいか、それが私にとっての課題です。幸いなことに、私には出来ないことを出来る同志がいっぱいいる。それが私の強みです。今週末のフォーラムが楽しみです。

[]楽観 21:14 楽観 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 楽観 - 西川純のメモ 楽観 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私は日本の将来を楽観しています。

 今、日本の教育に足りないのは、答えのない問題をみんなと議論して解決する経験。それを与えれば欧米のエリート教育より遙かに凄い結果を出せる。彼らのエリート教育は優れたものだと思います。日本にはエリート教育自体がないから。でも、彼らのエリート教育では人口の1割のエリートも育てられない。そしてエリートとエリート以外の格差が大きすぎます。日本で子どもたちに答えのない問題をみんなと議論して解決する経験を積み上げる教育をやったら2割のグローバルエリートを生み出せると妄想します。そして2割のローカルエリート生み出せると妄想します。そして、その4割が6割と繋がることによって十割が救われる。

 地域コミュニティが再生され、子育てもしやすくなる。小中高で健全な異性間の関わりは婚期を早め、安定した結婚生活を保障し、子どもも多くなる。

 経済もV字回復し、そのエネルギーを諸外国に回し、世界に貢献できる日本になる。

 最先端でも成果を出せますが、それ以上に、観光業や一次産業が盛んになります。

 そんな妄想をします。そうすれば我が子や我が孫は絶対に幸せになれる。

 キーは、日本の教師の一部が意識改革してくれること。私は出来ると思います。そのために私が出来ることをします。私の仕事は、子どものために自分が変わろうと思える2割の先生に、今までの延長上でいいんだという選択肢とは別な選択肢を提案すること。全員が変わる必要はありません。第一無理です。でも、2割が変わって欲しい。2割が変われば、全体の流れが変わります。あとは世代交代で変わります。

[]村社会 07:05 村社会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 村社会 - 西川純のメモ 村社会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 今までの学習指導要領の改訂は「学校村」の論理で動いていました。それと同じように新学習指導要領、そしてアクティブ・ラーニングをとらえています。

http://thepage.jp/detail/20141127-00000001-wordleaf?page=1

 この記事では、「ゆとり」対「脱ゆとり」で理解しようとしているのは誤りだと指摘しています。しかし、その記事でも「21世紀型学力」とか「学力の3要素」という「学校村」の言葉で説明しようとしています。

 脱力します。だから、いつまでたってもアクティブ・ラーニングを理解できていない。

 そんなのはどうでもいい建前論なのです。本質的なものは、今後の雇用社会という「学校村」の外のことなのです。

 それが分からず、相も変わらず「ゆとり」対「脱ゆとり」、「21世紀型学力」とか「学力の3要素」で理解しようとしているから、本質を見失い、アクティブ・ラーニングは今までの実践の延長上でいいんだという誤解が生じます。簡単に言えば、そんなものんでは今後お雇用社会を生き残れる子どもは育たないのです。子どもを犠牲にして、変わりたくない自分を正当化している。悪気はないことは分かっていますが、ムカムカする。

http://goo.gl/X38DEX