■ [大事なこと]尺度
偏差値にこれほど影響力があるのは、合否の予想することが的確だからです。
今回の改革は、センター入試の相対的な依存度低下を狙っていると思えます。センター入試の点数で合否が予想つかなくなったら・・・・
多種多様な民間企業の資格試験を売り出し、各大学はそれをメニューのように選ぶ。そして、「大学入学者希望学力評価テスト」が絶対的な足きり基準で無くなる。
18歳人口が少なくなる時期には、そんな時代もあってもいいのではないかと思います。そして、民間テストが「東大合格者何人」で争うのでは無く、「パナソニック何人」で争うのです。その結果に基づき、大学が民間テストを選ぶ。そして、因子分析を書ければ、大学の教育力がでます。
単なる妄想です。
■ [嬉しい]アクティブ・ラーニング入門
発売、明治図書のアクティブ・ラーニング入門が、発売1ヶ月以内に3刷決定です。嬉しいです。が、そうなるであろうという自負もありました。皆さん、広げて下さい。変わりたくない教師のエゴによって、「やったふりアクティブ・ラーニング」が広がっています。それによって子どもの未来は暗いものになります。http://www.meijitosho.co.jp/detail/4-18-192010-4
■ [大事なこと]バズワード
アメリカのカリキュラム改革に影響された学習指導要領を作成するとき、ある人たちが「基本的概念が大事だ」と言いました。別の人が「基礎的概念が大事だ」と言いました。どちらも一歩も引きません。そして、議論が全くかみ合わないのです。基礎的も基本的もバズワードだからです。訓詁学、言葉遊びのレベルの議論が延々と続いたそうです。そこで「基礎的基本的概念」にしては、とその人が言ったそうです。そうしたら、基礎的基本的にするか基本的基礎的にするかでもめたそうです。そこで、中黒「・」でまとめました。中黒の場合は同等の意味を繋げる言葉ですので。で、今でも基礎的・基本的という言葉が文科省の中で使われています。
公文書、特に文部行政に関わる文章は、その言葉の真意をくみ取るのは大変です。
追伸 学校現場で、基礎的とか基本的という言葉を遊んでいる議論を聞くと、実情を知っている私は失笑します。もちろん、上記のことは言いません。大人だから。いま、アクティブ・ラーニングという言葉でそれが生じていることに失笑します。