■ [大事なこと]誰が悪いの?
息子には各種統計データを示しながら、私が講演で話すような今後の社会のことを教えています。息子が生きる社会は勝ち組と負け組が極端に違います。いわゆる、中の上という意識を持てる人が少ない不健全な社会です。
説明した後に息子は「誰が悪いの?」と聞きました。
結局、今の若い人が苦しんでいる理由は、日本が少子高齢化社会になったからです。そして、先進国の勝負の仕方を学ばずに、発展途上国のトップを走っているのが先進国だと誤解している国だったからです(今の韓国、中国が同じです)。
息子から「誰が悪いの?」と聞かれてまず思いつくのは自分です。我が家は息子一人です。少子化の原因です。が、私の生活にそうなるであろう状況は、私の上の世代が作り上げました。でも、その人の世代の人に聞けば、上の世代に原因を求めるでしょう。その人の世代に・・・・。終わりがありません。
ようは全員が「犯人」なのです。私の世代より若い40台、30台の人は我々以上を「犯人」と言うことは出来ます。しかし、自身は20台、10台の人たちに対しては「共犯」なのです。
どうしたらいいのか?100歳、90歳の人を含めて、もちろん56歳の私も含めて、そして40台、30代の人を含めて、そして二十代の人を含めて、そしてそして、今10台の人も含めて、みんなが何かをすべきなのです。
何をすべきか?
私の考えていることです。
高学歴、高偏差値が幸せを約束するという誤ったモデルを壊すこと。
その「腕」の商品価値を生みだす、地元エリートを生みだすべきです。
でも、上記のことが分かる人を増やしたい。
それが息子の問いに対する私の応えになると思います。
追伸 今動かない人は子どもを不幸にする「共犯」だと思います。まあ、分からないと思います。何故なら、その人たちの視野は、その日の授業で終わっていて、30年後、40年後、即ち、自分が老後もしくは鬼籍に入る頃は考えていませんから。私は目を閉じるとき、私が目にしえない家族・社会の幸せを妄想したい。それが人の幸せな死に方のように思います。