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2015-12-16

[]忙しい 09:16 忙しい - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 忙しい - 西川純のメモ 忙しい - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私の所に色々な仕事の依頼が来ます。もちろん断ることはあります。

 第一に、勤務時間・曜日以外の仕事に関して、家族を優先させるために断ることはあります。

 第二に、出張を伴う仕事に関して、それに見合う金額を提供できない場合に断ることはあります。(私は金額で本気度をはかっています)

 第三に、私のことを知らず、私の専門でないことに関して専門家としての仕事を求められたら断ります。

 しかし、私は「忙しい」、「時間が足りない」ことを理由に断ったことはありません。少なくとも過去の十年間で一度もありません。理由は忙しくないからです。

 私は大学の教師で、大学院及び学部の授業を担当しています。担当時間数は私立大学の教員並みです。

 私は研究室を主催していますが、上越教育大学教員の平均指導学生数の5倍の学生を指導しています。

 私は教職大学院のコース代表を務めています。

 私の所に毎日くる膨大なお悩みメールに対して確実に返信しています。

 来年の上半期に19冊の本を出版予定ですが、原稿は書き終わっています。(私の単著・編集の本でない分担の本は除いています)。

 私は学会の会長で、学生に学術論文を書かせています。

 日本全国に講演を行っています。

 が、忙しくありません。

 理由は四つです。

 第一に、私の仕事の多くは西川研究室というチームでこなしています。そして、教職大学院、『学び合い』の仲間というチームでこなしています。そして、私しか出来ない仕事以外は、全てそのチームに任せているからです。

 第二に、私しか出来ない仕事に関しては、私は常にやり続けているからです。家族との時間以外、常にやり続けています。仮に毎日1時間だけでも仕事をやり続けられたら、本の1冊や2冊は簡単に書けます。私はそれ以上を毎日やっています。

 第三に、私しか出来ない仕事であっても、分からないことがあると、人に聞きます。手伝ってもらいます。

 第四に、多様な仕事を平行して行い、どこかが駄目になっても落ち込まないようにしています。

 以上を徹底しています。

 ゼミ生は、それを知っています。それ故、私の前で「忙しい」とは言いません。言ったら、どんな風にいたぶられるかを知っているからです。

 しかし、以上を徹底するためには、自らの生活をそぎ落としシンプルにして、自らにルールを課す必要があります。私は肉は食べますし、妻帯していますが、ま、禅宗の僧侶みたいな生活とも言えます。ゼミ生からは「西川先生は特別なんです」と言われます。しかし、特別だとは思いません。ただ、そのような生活をする人が少ないのは確かです。でも、願うものがあるので、そうします。そしてシンプルな生活はなかなか良いです。

[]理論 07:26 理論 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 理論 - 西川純のメモ 理論 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 学校の研究発表会に呼ばれると、研究主任が図を使って自校の研究を説明する場合は少なくありません。そして、残念ながらその大部分は噴飯物です。

 大抵は、その学校のテーマに関係するものを全部図に載せて、全部を結んでいる。全部結んでいる図には情報量はありません。関係の強弱、順序性がないのですから。

 もっと面白いのは、あげられているものが理論的に真逆なものを併記しているのです。例えば、マルクス経済学と近代経済学を共に取り入れた経済学をイメージできますか?カレーの中にアイスクリームやパイナップルを同量入れた食べ物を食べたいですか?

 ま、仕方ありません。おそらく、そのことに関して本を読まず、背表紙レベルの知識しか無いのでしょう。

 学校現場での実践に理論があればと願います。

 ま、我々研究者の努力が足りないのですね。

[]つきあい方 07:16 つきあい方 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - つきあい方 - 西川純のメモ つきあい方 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 教師として数年で気づいたこと。それは子どもとの距離を持つ必要性です。気持ちで近づくと、どんどん関わってしまう。しかし、全ての子どもに関わることは出来ない。そうなれば依怙贔屓になってしまう。だから、距離を一定以上離す。そして、不必要なときにそれより距離を詰めようとする子どもに対しては、意図的に離れる。

 その距離感の中で、やらねばならないことをしっかりとやる。その時一番大事なのは即応性です。私が取引をするときに重視することは、第一に納期、第二に質、最後に価格です。時間に間に合わなければ無価値になってしまいます。

 以上のことを教師時代に学びました。

 おそらく、私と同じような結論に至った人は多いと思います。そうでないと数十人の子どもとはつきあえません。

 これは私の社会生活でのつきあい方に一致しています。

 ただ、距離に関しては「家族」、「ゼミ生」、「私と同じ志を持ち、そのために積極的に汗をかいている人」、「その他の人」というレベルがあります。その中で等しく距離感を保ちたいと思っています。

 そして、私が最も大事にする誠意は即応性です。多くの方に関わる仕事をすると、自分一人の遅さが、多くの人に影響するため、私は最も重視しています。そして納期です。質、価格を犠牲にしても納期を重視します。

 クラスでの子どものつきあい方を理解している人は多いですが、ネット社会での社会生活を理解している人は多くありません。なぜなら前者は五感で相手の反応を感じられるので意識的なルール化は不必要だからです。しかし、後者は相手の反応が感じられない。だから、自らに一定のルールを課す必要があります。これをしている人は少ない。

追伸 私とネット上のつきあいをした人であれば、上記に関して私は徹底していることをご存じだと思います。なぜ私が徹底しているかといえば、それに反する行動をすると私はとても怒るからです。自分がそう思われないように、もの凄く徹底しています。