■ [大事なこと]流
困ったことに「西川流『学び合い』」という言葉を使う人がいます。
困ったな~と思います。これはかなり前からです。(http://manabiai.g.hatena.ne.jp/jun24kawa/20071207/1196984537)
まず、この言葉を使うとしたら考え方ではなく、方法としてとらえていることが分かります。まあ、この段階で誤っています。しかし、百歩譲って方法だとしましょう。では、どんな方法が「西川流『学び合い』」なのでしょうか?
過去二十年間、常に、その時点の方法論を否定し、方法論を整理・精選しています。では、いつの時代の方法なのでしょうか?そして、そこに書いているのは入門者用の『学び合い』を例示しています。しかし、私自身のクラスである西川ゼミでは、本に書いている方法は何もしていません。どの方法が西川流『学び合い』なのでしょうか?
私が拘っているのは、あの単純な学校観と子ども観です。それが成り立っていないならば、『学び合い』ですらありません。逆にその考えに基づいているならば、どんな方法でも『学び合い』だと思っています。でも、二つの考えがどれほど深いかはなかなか分からないでしょう。もの凄い失敗をして、乗り越えた人が、その言葉の意味が分かる。
西川流『学び合い』、困ったな~、と思います。
■ [大事なこと]入社試験
今回の改革は禁じ手の入試で縛った点が特筆すべきものです。その結果、アクティブ・ラーニングに対して高校が動き、それが義務教育に波及しています。
ところが、案の定、保守派がゴチャゴチャと揺り戻そうとしています。ま、政治の世界ですから。さて、どれだけ踏ん張れますか?
しかし、大学自体も企業から圧力を受けています。だから、トップ校で動き始めているのです。だったら、企業に頑張ってもらって外堀を埋めてもらったらどうでしょうか?
例えば、その企業で実際に悩んでいることを各部署から集めます。それを公開して良いレベルに加工します。それを就職情報解禁時に、HPにアップするのです。その企業を希望する人はそこに応募します。その回答を、実際に悩んでいる各部署に渡して評価を受けるのです。それを1週間ごとに問題をアップするのです。
そして、高評価の人をピックアップして、ラインで各部局の人が面談をするのです。そして、実際にあって面談します。丸写しの人はバレます。
こうすれば本当に使える能力が分かります。仮に、人に手伝ってもらったとしても、何度も手伝ってもらえるような人脈があるならば、それも能力の一部。そして、ラインでの反応、そして面接をすれば、その人の能力が分かります。こうすれば即戦力の能力が分かります。
こんな面接をやれば、何社も掛け持ちの人は応募できません。
東京大学、京都大学のようなトップ校はどんな入試をしても、それなりの人が受験してくれます。同じように人気企業だったら、この種の入社試験をしても応募してくれるでしょう。いや、だからこそ応募してくれる人もいるはずです。そうすれば、大学は動かざるを得なくなります。
そうなれば、大学入試もタブレット・インターネット持ち込み可能になるのではないでしょうか?インターネットを活用する能力は今後一層大事になるでしょう。人に聞いても良いのです。人脈もその人の能力です。そうすれば、否応なく、今の問題の大部分は使えなくなります。
思いつきですが、良いアイディアだと思います。