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2016-01-17

[]受験戦争 21:38 受験戦争 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 受験戦争 - 西川純のメモ 受験戦争 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本年度のセンター入試本日終わりました。おそらく、多くの子もの大学の合否が本日まりました。センター入試の点数を重視する大学が多くを占めるでしょう。だってセンターと同じだけのマンパワー受験に費やせる大学は少ないですから。そして、アドミッションポリシー対応した2次試験実施できる大学旧帝国大学以外は殆ど無いですから

 厳しいですね。

 この受験戦争を緩和するために、入試を簡単にして卒業を厳しくするという方法もあります。でも、それってもの凄く厳しい戦いです。だって四六時中、戦いであるのです。ただ、いいこともあります。つねにリターンマッチもあるからです。そして、戦う相手自分なので、他者との協働もしやすい。

 もう一つあります。得たものを失う可能性があります。つまり、ある大学入学したことが無になる可能性です。我々は一度得たもの過大評価する傾向があります。だからもの凄くつらいことになります

 だから、一発勝負の現状は「優しい」とも言えます。ただ、それによって保証するもの価値暴落していることを多くの人は知らない。

[]未来学校 20:03 未来の学校 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 未来の学校 - 西川純のメモ 未来の学校 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 これから仕事グローバルローカルになるのだろう。

 グローバル価格一般受けする価値勝負する。ローカル顧客個人的価値勝負する。これはサービス業ばかりではなく、第一次産業第二次産業も同じだと思う。

 私は大学家電製品を買うとき特定業者もっと言えば特定の「人」にお願いします。その人は、私の研究室においてある家電特にコンピュータ関係を一手に納入しています。だから、何に何を繋げているか分かっているのです。そして、何を第一優先するかも知っています。だから、非常にアバウトな要求をしても、ちゃんと応えてくれます。また、コンピュータが不調な時は、調整してくれます。これがありがたい。

 今後、ICT機器の便利さを知っている老齢者が増えるとき、この手の需要は増えると思います。今でも、その担当者が異動したらどうしようか、と悩むほどですから

 さて、学校どうでしょうか?

 似たようなことが起こると思います

 価格一般受けする価値であるならば、ネット上でのソフトの優位性は絶対的です。

 だから学校も家庭学習も塾も、それらを自由に使う点は同じだと思います。この種のサービス教師個人はもちろんとして、中小受験産業学校教育委員会も勝つことは出来ません。無駄ですから戦わない。

 また、成績管理一般的アドバイス(例えば志望校別の受験対策アドバイス)もネットの方が勝るでしょう。だってネットによって個人データ組織的に蓄積し、ビックデータを使って分析できます。また、一般教師と、それだけで生きている受験産業のチームとで受験アドバイス勝負しても、どちらが勝つかは自明です。つまり、今現在教師武器としているもの殆どは全く価値を失います

 じゃあ、学校は何で残るか。それはローカルだと思います。本当の意味で一人一人の子どもと人として接する。その子兄弟や親や祖父母の情報重要です。その子の机の上にどんな本が置いてあるかのレベルを知る必要があります。となると、都道府県レベルでの採用や人事では無理でしょう。人口10万人程度のエリアでの採用が基本となります採用後もそこでずっと異動します。じゃあ、今の全県レベルでやっている仕事は誰がするか?それは全く別の採用枠を設けるのです。つまり、優れた教師の延長上に管理指導主事教育長がいるのではなく、管理者別に採用するのです。

 そんなことを妄想しました。グローバルローカルが全く違う論理で動くことを理解することが大事です。

追伸 言うまでもないですが、教師のもう一つの職能は、子どもの心に火をともすこと。全員にともすには集団をどのように管理すべきかが勝負です。