■ [大事なこと]速度
自らの製品、サービス、プロセスを自ら陳腐化させることが、誰かに陳腐化させられることを防ぐ唯一の方法である。(ドラッカー)という言葉が大好きです。
私は色々な本を月刊誌、いや、週刊誌並みに書いています。常に、過去を陳腐化しています。陳腐化というのは嫌な言葉ですね。ようは、誰でも使えるようにするようにしているのです。同時に、多くの人が「え?」と思うようなことを書きます。
この間合いが難しい。
研究者として学術論文を書くときも同じです。学術論文を評価するレフリーは必ずしも勉強していません(お~、こんなことを書けるのは五十後半だからだ)。だから、レフリーに分かる程度の内容を主に書き、その中に、自分が本当に書きたいことを忍ばせる。そして、次の論文のときに、それをちょっと出す。考えてみれば学術論文を書いているときと、今の実践書を書いているときと同じ考えです。
世の中が私のぶっ飛んだ妄想(私はそう思っていませんが)に追いつくのはいつだろう。『学び合い』の同志も、私の話の半分をホラ話と思っているのですから。
■ [大事なこと]信頼
凡夫にとっての最大の武器は信頼です。何故なら、どれだけ多様で多数の人脈を持っているか、人工知能に負けない凡夫の唯一の武器ですから。だから、私は人からの信頼を裏切ることを病的に恐れます。何故ならば、信頼を裏切られたときの自分がその人をどう思うかを「当然」知っているからです。
口でどんなに言い訳をしても、信頼を裏切る人は、私を軽く見ています。口先三寸でどうとでもごまかすことが出来る人間だと思っています。天才も凡夫も1日は24時間です。これは同じです。質を問わなければ、時間をかければ大抵のことは出来ます。そもそも凡夫は質を追求できるわけありません。従って、時間をかければ凡夫なりの成果を出すことが出来ます。従って、凡夫なりの成果を出せないならば、それは時間をかけていないからです。何故時間をかけていないか、それは別なところに時間をかけているからです。つまり、私より時間をかけるべき対象があるということです。
ということを知っています。
だから、私は信頼を裏切りません。
私は仕事が早い。理由は時間を無駄にしないし、時間をかけているからです。私は凡夫です。ただ、常に仕事をしているとしているという点では凡夫ではないと思います。しかし、それは才能の問題ではありません。私には志があります。そして、人の信頼を裏切ることを恐れているからです。
追伸 口先三寸で生きている人を見分けるのは簡単です。10年以上のつきあいがある多数で多様な仕事関係の人脈を持っているか否かです。