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2016-03-31

[]カリキュラム・マネージメント 18:28 カリキュラム・マネージメント - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - カリキュラム・マネージメント - 西川純のメモ カリキュラム・マネージメント - 西川純のメモ のブックマークコメント

 我田引水ですが、私の本を読んだ人と、そうで無い人の理解の仕方は天と地ほどの差があると思います。おそらく、後者の人は、教科学習に関してはあまり変化させず、それ以外の時間でやろうとするでしょう。ま、文科省もそのあたりで手を打とうと思っているのかもしれません。

 ただし、社会はそれを許しません。

https://www.youtube.com/watch?v=ZbNkP016_Qc

[]自動化 06:54 自動化 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 自動化 - 西川純のメモ 自動化 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 『学び合い』を理解できない人と話すと違和感を感じます。どこに。

 クラスの学力的に下位2割ぐらいの子どもの中のおとなしい子を、自動的に頭の中から消し去っている。だから「しゃべった・板書した」が「教えた、分かった」になってしまう。

 クラスの学力的に上位1割ぐらいの子どもが何を考えているかが分からない。教師は義務教育の時代に学力的に上位層に含まれている。しかし、トップではない。上位層の中もしくは下あたり。だから本当の上位層が何を考えているかが分からない。

 実は残りの学力的に中位層の子どもも分からない。

 つまり、子ども全員が分からない。

 冷静に考えれば当然なこと。愛し合って結ばれて、何十年も過ごした伴侶ですら分からない。血肉を分け、十何年も育てた我が子が分からない。なんて、1年もつきあっていない、数十人の他人を分かると思うのだろうか。

 『学び合い』は「そんなの無理」と考えます。そして、理解し合うには膨大な対話が必要で、それは一人の教師には無理だと考えます(単純計算で分かります)。しかし、『学び合い』の分からない人は、自分の過去の経験で1年もつきあっていない数十人の他人の子どもが想定できると思います。

 突き詰めて話せば喧嘩になります。分かる人は分かるし、分からない人は分からない。今、分からない人の中に分かる人が含まれる。そして、集団全員が分かる必要はありません。

 ただ思います。自分の指向性、ペースを全く無視され、教師の指向性、ペースに合わせた授業を日に6時間、週5日、受けている子どもは不幸だな。そして、子ども達のかなりの割合の子どもは非正規雇用になり、家族を持つことなく、仲間を持つことなく、一生を終えるのだな、と。その中の一定の割合で餓死するのだろう。原因は、歴代の担任は、「それは私の仕事ではない」と思ったからです。

 キリスト教徒ではない私でも、ルカの福音書の『そのとき、イエスは言われた、「父よ、彼らをおゆるしください。彼らは何をしているのか、わからずにいるのです」』という一節を思い出すのです