■ [大事なこと]損得
私は人に何かを提案するとき、それによって相手にメリットが大きいと確信しない限り求めません。西川ゼミが厳しいのはここにあります。絶対、自分にメリットがあると納得させれば、私は命令する必要はありません。それでいい?と聞くだけです。断ってもよいのです。それによってデメリットを生じるのは私ではなく、その人なのですから。
私はゼミ生、その他の方に命令しません。そもそもその権力は無いのですから。ただ、提案するだけです。それを断る権利は常に留保しています。ただ、それによって私は何のデメリットはありません。私の提案がメリットがあることを理解できる別な人に提案すれば良いだけのことですから。だから、気軽に提案できます。
ただ、私はデメリットはありませんが、その人と、日本中の子ども達にデメリットがあります。その確信があるから、色々な提案を出来ます。でなければ、出来ません。
■ [大事なこと]金
私は多種多様な方とつきあっています。その中で学んだこと、世の中、金です。
誠意は金に表れます。もちろん、金以外の形で誠意は表せます。ただし、金以外の形で誠意を表そうと本気で思えば、金で解決した方が圧倒的に「楽」です。だから、誠意を表そうとする人はちゃんと考えて「金」で解決します。誠意を表そうとする気が無い人が気楽に「誠意」を言葉に出します。
■ [大事なこと]インパクト
一般社団法人アクティブ・ラーニング協会理事の寺裏さんの記事は圧巻ですよ。
そのインパクトは
『まず、国内の私立大学は、たったの4%しかない大規模大学(23校)が、全志願者の45%を獲得しており、残りの55%の志願者を小中規模の96%の大学(556校)が奪い合っているという寡占化したマーケット事情であることを紹介した。
次に、2018年以降の国内18歳人口の減少が大学に与えるインパクトはどの程度かシミュレーションした。今後予測される18歳人口の減少は、2025年には、入学定員規模が少ない大学287校が消滅するほど減少し、2031年には378校、2045年には500校規模が消滅するほど減少する。なんと2100年には、556校以上の大学が消滅し、国内の私立大学は20校以下に激減するほどのインパクトがあることに触れた。18歳人口の減少は、定員が小規模の大学から淘汰の可能性が高いことを示唆した。』
が端的です。つまり、今世紀末には私立大学はほぼ壊滅という分析をしています。
その特徴は
1:基礎知識の講義はなく、各自がINTERNET EDUCATIONで事前に学習する
2:大学講義は全てリアルタイムのオンラインでアクティブ・ラーニングを実現
4:4年間で世界7都市を巡り学び、各地でインターンシップを行う
5:学費は、トップクラスの大学の1/4(ニーズベースの学費全額免除制度もある)
です。
古いタイプの教員の反対があるでしょうが、1と2は直ぐに出来ます。それを実現したら、生き残れる可能性が高まります。ま、定年十数年の教授陣が反対して実現できる大学は多くはないと思いますが。
ということで、ビックリするような厳しい現実と、明るい未来を紹介する記事です。
http://univ-journal.jp/column/20152114/
http://univ-journal.jp/column/20152526/
http://univ-journal.jp/column/20153183/
http://univ-journal.jp/column/20164740/
http://univ-journal.jp/column/20164775/
http://univ-journal.jp/column/20166275/
http://univ-journal.jp/column/20166296/
■ [お誘い]顧問
5月から私は一般社団法人アクティブ・ラーニング協会顧問になりました。
何で顧問になったのか?
お仕事を一緒にして、お酒を飲んで、「あ~、この人達はいい人なんだろうな~」と感じたからです。教育同人社とも長いお付き合いをしていますが、それと同じ感じなのです。
それにしても「顧問」、格好いい響きでしょ~。
■ [大事なこと]キャリア教育
教材ですか?指導法ですか?
違います。
本人が学力を上げたいと思うことです。
生徒指導上の問題のある子を普通の子にするにはどうしたら良いですか?
これは本人がクラスや学校、そして大人社会を自分の所属したい集団と思うことです。
では、どうしたらいいか?
私はキャリア教育だと思っています。それも今とは全く違うキャリア教育です。その最初は、自分の幸せとは何かを考えることです。例えば、幸せになるにはいくらのお金が必要かを考えさせることだと思います。これは小学校、中学校、高校の全ての学校段階で必要です。
子ども一人一人が、自分なりの幸せ像を持ち、それを実現するためにどのようなキャリアを組み立てていくか。
私は今後の教育の柱はキャリア教育だと確信しています。何故なら、アクティブ・ラーニングとは子どもが一生涯幸せに生きられるための教育だと思っています。(ペア学習やグループ学習をやれば良いというレベルではありません)今までとは全く違う、アクティブ・ラーニング時代のキャリア教育を知って下さい。