■ [大事なこと]道徳
我がゼミで、「○○するべきでしょうか?」というアンケート調査を行い。1ヶ月後に「○○していますか?」というアンケート調査をしました。その結果分かったのは、前者には知識が影響しますが、後者には影響しないということです。
イジメがよくないことであることを知らない子どもがいるでしょうか?いません。その子ども達にイジメが良くないことを教えることをやっても行動には変化がありません。実は、人がやるかやらないかを決めているのは、周りがやっているかいないかが決め手になるのです。だから、行動変容に結びつける道徳には、集団との関わりをどのように仕組むかが決定的に必要です。
だから、「アクティブ・ラーニングを実現する! 『学び合い』道徳授業プラン」をつくりました。お勧めします。http://www.amazon.co.jp/dp/4182340159
■ [お誘い]埼玉の会
6月4日に埼玉本庄市で『学び合い』の会が開かれます。お誘いします。http://kokucheese.com/event/index/389193/
■ [お誘い]愛知の会
6月18日に名古屋で『学び合い』の会が開かれます。お誘いします。http://kokucheese.com/event/index/397081/
■ [大事なこと]信用
私の父は小さな会社を経営していました。その父から教えてもらったことです。銀行がお金を貸すか貸さないかを決めるのは現在の預金残高ではなく、少額でも長く口座を持ち、取引をしている人だそうです。詐欺師を排除するには実にいい方法です。
『学び合い』をどれだけ本気で取り組んでいるか、それを判別するのは容易いことです。小さくても地元で『学び合い』の会を開き、開き続けている人。ブログで自分の実践を発信しつつけている人。その年数が長ければ長いほど、私は信用します。その実践が私が本と書いていることと一致しているか否かは重要ではありません。そもそも、私自身が本と違った実践を大学でやっています。本で書いているのは、あくまでもカリスマ教師でない普通の教師の入門者が過たず、実践できるためのことを書いているのですから。
『学び合い』はシンプルです。どのような問題が起こるか、それは一定しています。最初の1ヶ月、最初の3ヶ月、1年目の後半、2年目、3年目にくるであろうものは予測できます。そして、それは本に書いています。本に書いても、それが来ます。それを乗り越えている人ならば、単なる授業方法としてとらえているのではなく、子どもに対する願いのある人であることが分かります。だから信用します。
教職経験5年以上で、教師用指導書を5分ぐらい斜め読みすれば1時間の授業を組み立てられて、その授業を子どもが聞いてくれるならば、今の授業をやっていた方が楽です。でも、今の授業では2割ぐらいの子どもは地獄の中におり、9割以上の子どもは中年になって地獄になる。あ、やめます。黙示録になってしまいそう。
■ [大事なこと]お金
最近、「お金が全てだ」ということをネットにアップして、その真意を書きました。意外にも反響がありました。そこで、続編を書きたいと思っています。
私には数十年間お仕えした二人のボスがいます(お二人ともお亡くなりになっておられます)。盆暮れになると、家内は「お世話になっているのだから、送ったら」と聞かれます。その度に「仕事で十分に返しているから不要だよ」と言います。
私はボスのために数百万以上の仕事をしています。逆にボスからも数百万以上の仕事をしていただきました。それぞれの得意分野で抜群の仕事をしました。私にとって誠意とは、頭を使って、手を使って、足を使って、口を使って、四六時中やるものです。
ただし、この誠意は頻繁に一緒の仕事をしている人同士の間で成り立つものです。そうでない人にはなり立ちません。
私の年収と勤務時間から計算すると私の時給は5000円です。移動時間を含めて2時間の仕事を求めるならば1万円です。4時間ならば2万円なのです。それだけの誠意をお金以外でどのように変えしたらいいでしょうか?ほぼ不可能です。なのに、それを求めるということは、返す気が無いということです。
私の経験上、「お金はないですが気持ちがあります」という言葉にほだされてやった仕事の9割5分以上は、やって意味があったと思えない仕事です。そりゃそうです。やらずぼったくりをしようとする人なのですから。
ま、お金以外でお礼をすることはとても大変だということです。もちろん、方法は色々あります。しかし、それを提案する人はほぼ皆無です。だから、そのような仕事をせずに、本を書き、日本中のお悩みメールに誠意を持って返答する時間に使っています。