■ [嬉しい]反応
最近、教師対象のある会で講演しました。参加者の気に触ることを話しました。おそらく、私の持っている危機感を共有していただける方が2割、感情的に反発される方が2割、面白かったと思うけど直ぐに忘れる人が6割と予想していました。
アンケート結果が来ました。参加者約百名のうち「大変参考になった」が約5割、「参考になった」が約5割で、無答もしくは「あまり参考にならなかった」が5人です。「大変参考になった」と回答された自由記述を読むと、私の危機感を共有していただいていると感じます。「参考になった」という方の自由記述を読むと、私の危機感を共有していただいたと感じます。ただ、今回の講演ではアクティブ/ラーニングの生まれる日本の社会背景を述べるにとどめ、具体の方法は語っていなかったため、そこを語って欲しかったという思いがあるようです。ただ、与えられた時間で二つは出来ません。いずれにせよ、ほぼ全員に私の危機感を共有されていただいたことに満足しています。
本来ならば感情的に反発される方は2割いるはずなのですが、それがあまり見当たりません。無答と「あまり参考にならなかった」とお応えになった方の自由記述は以下の通りです。
●いつもと違った切り口でのアクティブ・ラーニングのお話だったが、現状の捉え方があまりに一面的に感じた。
●「アクティブ・ラーニング」について、もっと具体的な技法について、もう少し聞きたかった。
●現実的な課題との関連についても多少説明がされていたが、全体として、現実との関係が薄く、高校現場におけるアクティブ・ラーニングについての内容は乏しいと感じた。
●東京大学をはじめとするトップ校を先鋭化させる国家的戦略について、詳しくお話しいただけたので、理解が進みました。学校現場で取り組むべきアクティブ・ラーニングの実態や実例についてのお話をもっと聞いてみたいと思いました。
当日の話した内容、そして私の語り口から考えて当然な反応だと思います。私がビックリするのは、そのような内容、語り口であるにも係わらず、圧倒的大多数の方は私の危機感を共有していただけたことです。それだけ危機感のベースはお持ちなのだと思います。