■ [大事なこと]再生産
体罰をする教師が後を絶ちません。体罰をする教師は、自分の過去の経験に基づいてそれがよいことだと確信しています。ただ、その教師が思い至らないのは、自分がよかったことが万人によいこととは限らないということです。
教員養成系大学の推薦入試で志望した理由を問えば、十中八九は恩師のことを話します。それも涙ながらに話す子もいます。その姿はテレビ番組のよい教師の姿です。ただ、その子達が思い至らないのは、自分にしてくれたようなことを全ての子どもには出来ないことです。そして、教師は全ての子どもに責任があるのです。
『学び合い』はありとあらゆる面で、今の教育より「まし」だと思います。色々な理由はありますが、最も簡単な理由は「たった一人の教師で全てを背負うより、子ども達と一緒に背負った方が、出来ることは多い」という至極当たり前のことです。ただし、『学び合い』よりも成果が上がる状態があります。それはメンバーをドンドン切り捨てることが出来て、あとからドンドン希望者を補充できる状態です。この場合は教育する必要すらありません。単にだめ出しをして、切り捨てれば良いのです。プロ野球をはじめとするプロスポーツ、また、一部の私立学校の部活がそれにあたります。
目の前にいるメンバー全てを救おうとしたら『学び合い』しかないと思います。しかし、自分の過去の経験を単純に普遍化する人は後を絶ちません。
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