■ [嬉しい]ここまで来た

それまでに予備的な研究はありましたが、『学び合い』に関する成果を学術研究の形でハッキリと出したのは、2001年12月のカウンセリング的手法を用いたコミュニケーション指導、中学校における実践を中心に、日本教科教育学会誌、22(3)です。書籍に出したのは2000年の「学び合う教室」です。それ以降、毎年、10弱の学術論文を書き、1冊の書籍を書きました。
ただ、昔の本を読んでいただければ分かると思うのですが、いわゆるノウハウが全く書いてありません。だから、子どもにはこのようなことが出来ることは分かるのですが、そのような授業をどのようにしたら出来るのかが書いてありません。変ですよね?でも、理由があります。
『学び合い』は考え方です。その考え方が分からずテクニックが広がってしまい、『学び合い』が誤解されることを恐れたのです。当時は『学び合い』を実践できる人(私、西川ゼミの人)から直接口伝によって伝えられました。その中で徐々に広がってきました。
2007年3月29日にそのような人に向けて『学び合い』の手引き書(最初は奥義書という仰々しい名前を付けました。笑って欲しかったのです)を公開しました。ただ、この本にもノウハウレベルのことは書いてありません。あるのは基本的な考え方です。テクニック的なものは最低限です。このレベルの話しが一般に受けるわけありません。従って、書籍ではなくネットブックとして公開しました。
2010年に『学び合い』スタートブック(学陽書房)を出しました。この本は爆発的に読まれました。現在でも読まれています。とてもいい本です。この本は、『学び合い』の素晴らしさを多くの方に伝えました。が、私は焦ってしまったのです。
『学び合い』スタートブックで紹介しているノウハウは多くの人にフィットするとは限らないのです。そもそも『学び合い』にシンクロしていた人、つまり、基礎がある人が書かれている本です。ですので、これから始める人が安全に、確実に、始めるにはレベルが高すぎます。また、初心者の人が読みようによっては誤解が生じます。
慌てて、ノウハウ本を出すことを決めました。誤って伝わることを恐れているよりも、初めて失敗する人が多く生まれることを恐れたのです。諸般の事情で出版は2012年になりました。それ以降、様々な切り口で『学び合い』のノウハウを伝える本を書きました。ただ、私の本を読まれた方ならばお分かりだと思うのですが、ノウハウ本なのに、ノウハウより考え方が大事だと何度も連呼しています。
さて、しばらくして、ある初心者と話して愕然としたことを知りました。その方は、ノウハウ本ではなく、ネットブックの手引き書を参考にして授業をしていたのです。新規採用者です。腰を抜かしました。実践者と直接やりとりせずに、考え方オンリーの手引き書で実践したら失敗する可能性は少なくありません。慌てて、手引き書をネットから消しました。
色々な方から手引き書を再度アップして欲しいとの要請が来ています。『学び合い』の初心者の段階を乗り越えた方々からです。その方々にご案内します。
手引き書を加筆し、明治図書から7月22日に以下を出すように進行しています。
『資質・能力を最大限に引き出す!『学び合い』の手引き ルーツ&考え方編』
『資質・能力を最大限に引き出す!『学び合い』の手引き アクティブな授業づくり改革編』
ノウハウ本ではなく、理論書、それも学校現場の先生が読める理論書を書籍として出せるほど『学び合い』の裾野は広がりました。『学び合い』の中級者向けの本です。乞うご期待。
ここまで来たんだ~・・・。と感慨深いものがあります。
■ [う~ん]なんかな~

本日、阿部隆幸さんが講演します。昼頃になったら我がゼミ生がパリッとした格好で集まっています。今から講演会に参加するそうです。行ってらっしゃいと送り出しました。
それからしばらく仕事をしました。ふと気づきました。
あいつら、私の講演会の時には聞きに来ないぞ、と。
そこで大学にいた他ゼミの学生に聞きました。それによれば、私の話は全部聞いているからと言っているそうです。まあ、そうです。でもね、そうだとしても講演会の時の私は普段の私とは違います。芸人に変身し、ザッツエンターテイメントになります。その一斉指導の技術を見るだけでも得るものがあるのではないかと思うのです。
ま、在学中はわからんだろうな~。
私と親しく話せるということはどういうことか。あはははは。な~んちゃって。