■ [大事なこと]1行目だけ

以前書いたことですが(http://manabiai.g.hatena.ne.jp/jun24kawa/20130630/1372543555)、山本五十六の名言には後があります。
やってみせて、言って聞かせて、やらせて見て、ほめてやらねば、人は動かず。
話し合い、耳を傾け承認し、任せてやらねば人は育たず。
やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。
残念ながら、今の教育は1行目しかやっておらず、2行目、3行目は「子ども」は無理だと思っています。しかし、それではいつまでたっても「子ども」は子どものままで大人には育ちません。
■ [大事なこと]失敗させる

昨日の話しです。ある若手教員と話しましました。『学び合い』の良さを分かってもらうために以下のようなことを話しました。
その教員の実践している広い意味での共同的な学習との違いを説明しました。
第一に、失敗しないように失敗しないようにするのではなく、『学び合い』ではわざと失敗させている。
第二に、個人個人をイメージして指導を考えるのではなく集団をイメージして指導している。
第三に、子どもを大人にしようとしている。
その人に、第一の第二の特徴から、教室で起こる様々な問題を解決できる子ども集団が育つことを説明しました。そして、その人がやっていることで「大人」に育つであろうか?と問いました。
さて、その人の心に届いたでしょうか?
追伸 多くの教師は「大人にする」ことは自分の仕事ではないと思っています。少し成長した子どもにするのが自分の仕事だと思っているのです。しかし、少し成長した子どもにすることを積み上げても大人にはなりません。
今までは、社会(具体的には職場)が大人にする教育をしていました。しかし、終身雇用が崩れた社会では、それは学校の仕事です。
本当は、ずっと前から、学校が生まれたときから学校の仕事です。
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