■ [大事なこと]集団無責任体制

ある地域の会議で、中学校長が「うちの地域は保護者の協力によってスマートフォンを全面的禁止にしました」と胸を張っていました。
小心な私は黙っていましたが、心の中で思いました。
じゃ、誰が教えるの?
いつ失敗するの?
教えられず、失敗せず、社会で大失敗するのでしょう。
もちろん、中学校では、それは卒業後の仕事と思っているのでしょう。
しかし、高校も、大学も、職場も、自分の仕事と思っていません。
集団無責任体制。
■ [大事なこと]ICT

ICTにおける最大・最高のツールは何だと思いますか?
それを使いこなしている人です。
偉い方は、そこが分かっていない。
と思います。
学校で教えるICTなんか最後まで使えない人が日本人の7割いても問題ないのに。
そんなの教えなくても、子どもはスマートフォンを使えます。
その代わりに、インターネットの危険性と可能性を教えるべきだ。これを安全に失敗させることが出来るのは学校だけなのに、我が身かわいさの行政と教師はセキュリティを高める。卒業した後のこどもはどうなってもいいのでしょうね。
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■ [大事なこと]いっぱい話す

今から25年前に最初の本の原稿を書きました。それまでに数多くの学術論文を書いた私ですが、本をどのように書いたらいいか分かりません。学術論文を書くのは難しいようですが、実は簡単です。一定の書式があり、ステップがあります。それさえ分かれば、すらすらと書けます(逆に言えば、それを専門的に指導されない人は絶対書けません)。だから二百ぐらいの学術論文を書けたのです。
ところが、本にはそのような定式がないのです。困りました。しかし、あるとき気づきました。ようは学生に説明するときに語ることを書けばいいことを。それから本の原稿が書けるようになりました。
本を書く人は、多くの本を読んでください。そして考えてください。ただし、それだけでは書けません。より多く、より多様な人と話し合ってください。
地元の人、いつも話す人と話すだけではなく、他地域の人、初めての人と話さなければなりません。何故なら、本の読者の圧倒的多数は他地域で、会ったことの無い人なのですから。
そして、私の本を読んでください。自分に関係するものばかりではなく、全てを。
私は数千人の人からの疑問を聞き、応えました。その会話が本に書いてあります。だから、本を読めば、数千人の人との会話を疑似体験できるのです。
■ [お誘い]新宿の会

10月2日に新宿で『学び合い』の会が開かれます。お誘いします。http://kokucheese.com/event/index/428922/