■ [嬉しい]高校生
かつて私の『学び合い』の本を読んで上越教育大学を志望した学生さんがメールをしてきました。「お~。高校生が教員対象の本を読んで人生の選択をするのか」とビックリもし、感激もしました。昨年度は、『学び合い』の活動(『学び合い』の受験対策)を高校3年生の生徒がして、受験前に面談に来る生徒さんがいました。凄いな~っと思いました。そして今年、『学び合い』の実践者の授業を受けた生徒さんが遠方から宿泊込みで私に面談を希望しているのです。
ビックリです。
「今の若い者は」と言うのは年長者の常です。でも、私の高校生の時を思うと、私の遙か上をいっています。凄いな~っと思います。
■ [大事なこと]会話
本日は60歳の先生が『学び合い』を学びに上越においでになりました。定年までの5年間、今の授業では成り立たないという危機意識からだそうです。なるほどなと思います。何度も書きましたが、今までは成績下位の子どもが教師に反乱していました。今後は成績上位者が巧妙に反乱するようになります。それが都市部の進学校から拡散しつつあることを感じました。
話しましたが、よく勉強されています。しかし、話しながらいくつかのポイントをアドバイスしました。その方は、本に書いてあることは分かっていたのですが、私の言葉で聞くことによって腑に落ちたと仰っていました。会話が重要なのだと思います。
私と上越で会話するには、時間とお金がかなりかかります。でも、全ての人がそれが可能であるとは限りません。そのために、以下の会話本を用意しました。読めば、私と会話しているように感じられると思います。そりゃそうです。多くの人の会話を再現したものです。これを読めば、上越においでにならなくても、擬似的に私と会話することが出来ます。お勧めします。
アクティブ・ラーニング入門
サバイバル・アクティブ・ラーニング入門
汎用的能力をつけるアクティブ・ラーニング入門
クラスと学校が幸せになる『学び合い』入門
子どもが夢中になる課題づくり入門
気になる子への言葉がけ入門
子どもたちのことが奥の奥までわかる見取り入門
簡単で確実に伸びる学力向上テクニック入門
子どもによる子どものためのICT活用入門
アクティブ・ラーニング時代の教室ルールづくり入門(以上全て明治図書)
全部そろえるとかなりの金額になります。しかし、上越に来て話すよりは遙かに安価に、かつ、長い時間、私と話せます。
■ [大事なこと]創造
ドラッカーの最も有名な言葉は、「企業の目的は顧客の創造である」という言葉だと思います。一般的には企業は営利が目的と思われがちですが、ドラッカーは営利は目的を達成するための手段であり、目的ではないと看破しています。すてきな言葉だと思います。
今までは、「あの子は無理ではなくあの子も大丈夫と思う顧客の創造」、「know-howではなくknow-whyを求める顧客の創造」していました。そして、今は「1時間、1年、3年ではなく30年、40年、50年先を見据えた教育を考えられる顧客の創造」をしています。
今、ゼミ生と書いている本は、私の本の中で一番、子どもを救える本かもしれません。何故なら、対象としている子どもの奈落の深さは凄いからです。その深さを知れば、最初は涙を流し、その先は怖くなるほどです。
この本は時代の先を行っています。ゼミ生は顧客がいるだろうか?と心配しています。でも、私は出版として成り立つ程度の顧客は既に生まれていると思います。そして、顧客を生み出さねばならないと思っています。何故なら、子どもたちが落ちていく奈落が深いからです。