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2017-03-11

[]理想の教育・学校 17:15 理想の教育・学校 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 理想の教育・学校 - 西川純のメモ 理想の教育・学校 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 理想の教育・学校という言葉があります。多くの人が使う意味と、わたしの使う意味は違います。一般には、優れた教師と様々なサポートによって理想を実現した教育・学校です。しかし、私は普通の教師が家庭を犠牲にせず、全ての子どもに最低限の学力保証と居場所を保証し、普通の将来の幸せを保証する教育・学校です。

 どこが違うか、全ての教師、全ての子どもが大事なのです。

 色々なところで見られる理想の教育・学校を私が見ると、「これって普通の学校に出来ないよな~」と思うと興が冷めてしまう。

 簡単に言えば、多くの人の場合は到達する高さを意識しますが、私はそれを一般化したときの最低水準の高さを意識します。私は教師や子どもが幸せになることを求めますが、それ以上に不幸な教師や子どもがいることが耐えられないのです。

追伸 ある塾がありました。その塾が達成していることを誇っていましたが、入塾者を厳しく絞っていることを知り、げんなりしました。教師もそうだと思います。どんな教師がそこに勤めても実現できる教育でなければ。

追伸2 例えば、私は「『学び合い』が大嫌いな教師がいる状態」を想定して学校づくり考えます。理想に賛同した教師で固めた学校は異常だし、案外、脆弱です。第一、普遍化できない。理想と言うより実験的と言うべきです。

[]専門職業大学 15:51 専門職業大学 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 専門職業大学 - 西川純のメモ 専門職業大学 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私は学習臨床コースというコースを立ち上げ、教育実践高度化専攻という専攻を立ち上げました。立ち上げるのは大変です。文部科学省から「一言」言われる度に、それに対応する書類を書かねばなりません。教職大学院を立ち上げるときは、膝ぐらいまでの書類を書きました。我ながら凄いスピードで書類を書きました。でも、もう二度とやりたくない。

 と思っていましたが、教員養成をする専門職業大学の立ち上げだったら、もう一度やってもいいかな、と、ふと思いました。

 自分で言うのも何ですが、制度設計に関しては、「天才」だと思います。

 私の能力の中で、唯一、「天才」だと思っています。

[]色々とやる 12:39 色々とやる - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 色々とやる - 西川純のメモ 色々とやる - 西川純のメモ のブックマークコメント

 今年度で修了するある方と話しました(ほぼ個人特定できますが)。その方の備忘のためにメモります。

 その方と本日面談しました。私はその方に、入学した直後に「あなたのミッションは自身の授業改善ではない。日本を変えることだ」とミッションを与えました。2年間の成果として、今、2冊の本を二人で書いています。今、最終段階です。そこで、その方は、今日の面談で一区切りをつけ、私に御礼をするつもりのようでした。

 その方は、「この本を書くことによって、先生から与えられた、日本を変えるというミッションは一段落つきました」と言いました。私は笑いました。

 以下、その会話を再現します。(ま、その方以外には分からない部分があると思いますが。以下、その方をAとします。)

私:日本を変えるなんて終わりがない。あることを達成したら、その上がある。ま、一生涯続くと言いたいところだけど、それは大変だ。でも、私は現役で仕事をしている間は、出来ることはし続けると思うよ。

A:でも、現場にもどったら今のようなことが出来ません。

私:当然だよ。出来ることをやればいい。

A:どんなことをすればいいのですか?

私:多種多様なことを並行してやればいい。それが落ち込まずにやり続けるためのポイントだよ(http://goo.gl/fvpC3)。

例えば、ブログで情報発信をし続けることも出来るだろう。『学び合い』の会を開くこともできる。あなたの勤務校で小さい会を開けばいい。数人しか集まらなくてもいいじゃないか。それを続けよう。あなたの地元の近くには熱血派の校長の同志がいるじゃない、その人とやれることをしよう。

A:その会は教師の会ですか?

私:クローズする必要はないけど、結果としてそうなるだろう。特別支援の子どもの保護者は「我が子」に目が向いている。「一人も見捨てない」ということには直ぐには行かないよ。

A:親の会の一部の人は「一人も見捨てない」に目いていると思います。

私:それを繋げるのがあなたの仕事だよ。

A:親の会は地域の企業とのつながりを持とうという活動をしています。でも、その会に教師が参加しないことを残念がっています。

私:ほら。あなたがなさねばならないことが見えているじゃない。それに、あなたは現場に戻っても遠方に出張するだろう。出張先の近くで『学び合い』の会を開いている人に、「この日あたりに会を開いていただければ、話題提供者として話したい」と言ってみたら。きっと、同志だったら大喜びすると思うよ。そこで話題提供者として話せば、フリートークの時間にあなたの近くによってくる特別支援を大事にしている先生がいると思う。その人と繋がれればいい。

私:本や論文を書くときは、なにかにとりつかれたようになるけど、普通は人の手配師みたいなことをやっている。もし、あなたが色々な人と繋がれれば、その近くの特別支援の先生が『学び合い』に興味を持ったならば、近くの人を紹介すればいいんだよ。

A:今度、助成をとりました。

私:どんなテーマ?

A:合理的配慮の保護者の意識変容です。

私:そんだったら●のやったような特別支援のキャリア教育をテーマにすればいいじゃない。

A:?

私:子どもとの対話の中に保護者を巻き込むんだよ。今書いている本を保護者に渡すんだ。家事専業の保護者だったら、保護者と子どもとあなたの3人で対話を積み上げればいい。そうでない保護者はなかなか学校に来れない。その場合は、あなたと子どもの対話をビデオに撮って渡したらいいんじゃない。私が親だったら、大喜びするな。だって、対話の中で子どものキャリア意識が変容している様子が見えたとしたら。その画像は宝物となる。きっとキャリア教育に協力してくれるようになる。

A:なるほど、子どもと保護者を組み合わせるのですね。

私:そんなようすを記録してみてよ。私は絶対にそれを本にしてあげる。いや、上から目線だったね。本にさせて欲しい。きっと多くの教師の琴線に触れるようなものが出来るだろう。

A:特別支援の学会ではそんな研究がないです。

私:じゃあ、それをやろう。

A:でも現場は時間が無い。

私:西川ゼミのみんなに手伝ってと頼んだら。それをあなたが学会で発表すればいい。

A:なるほど。

私:ほら、ちょっと考えれば、あなたに出来ることは多様に多数にある。それも、あなたの生活を侵さない範囲で。それをやればいい。

A:はい。

私:では、今の仕事を終わらせなさい。今日と明日は私に時間がある。その中で終わらせてくれれば、あとは私が何とかできる。

A:今日で一区切りのつもりで、御礼を言うつもりだったのですが。

私:あはははは。御礼は言葉ではなく「現金、金券、高級食材」でね。それだったら、一区切りでもらうよ。

A:あはははは。言葉でおくります。

私:言葉は要らないよ。だったら、結果で出してね。具体的には今書いているものを終わらせなさい。

追伸 西川ゼミのOBOGだったら、以上の会話における私の声のトーンまで聞こえると思います。あはははは

[]継続 07:17 継続 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 継続 - 西川純のメモ 継続 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 ある人から、ブログを書くに際して大事なことは何か?と聞かれました。「毎日書くこと」と即答しました。書き方のアドバイスを言うであろうと思っていたようで、ビックリしました。でも、「毎日書くこと」が一番大事です。

 書き方は、毎日書けば、その人なりの上達が望めます。そして、毎日書けば、リピーターが生まれます。そのおかげで毎日書けます。

 ということで正のフィードバックが生まれるのです。

 ある人から、会を開く際に大事なことは何か?と聞かれました。「毎月開くこと、それが無理だったら2ヶ月に1回開くこと、とにかく定期に開くこと」と申しました。理由は上記の通りです。

 継続してやる方法、それで出来る程度のことをすればいいのです。無理しては続きません。