■ [大事なこと]新ふるさと納税
『学び合い』では「良い/悪い」はなく「得/損」で説明します。凡夫は自分に損なことをしませんから。
そして、私は、ホモサピエンスは基本的に動物の本能によって支配されているように思います。
以下で書くことは、確たる学術データによるものではありません。それを最初に申します。でも、私的にはなかなかいいのではないかと思っています。
我々は子をもうけたいと願うようになっています。しかし、何人も欲しがるようには本能的にはなっていないように思います。サルは一度に一匹の子どもを産み、その子どもの子育てが終わるまで子どもをもうけようとしません。人の子育てはサルに比べて長くなっています。大卒が半数を占めるようになれば、22歳まで子育てが続きます。そして、その頃になると妊娠にフィットする年齢ではありません。だから、子ども無しの状態は子どもを渇望しますが、二人目は望む欲望はだいぶ下がるように思います。私はそうでした、他の人はどうかな?二人目を望む気持ちより、一人目の子育てに思いが注がれます。
が、昔は多くの子どもを生みました。何故でしょうか?第一次産業においては、働き手として必要だったからだと思います。つまり親にとって「得」だったから。だから、サルとしての本能としては子どもが欲しいと思わなくても、文化として、つまりDNAに刻みつけられた本能ではなく、子どもを多いことが良いという文化を二次的に作り出したのではないかと思います。
が、一次産業から二次産業、さらに三次産業に移行し、核家族になりました。このようになると、子どもが多いことは「損」となります。DNAの変更には長い時間がかかりますが、文化の変更は数十年も必要ありません。
それが、現在の少子化なのではないかな~っと思います。だったら、少子化問題を解決するには、親にとって子どもが多いことが得になればいいのではないかと思います。そうなれば昔のように子だくさんがいいことだという文化が生まれるのではないかと思います。
ふるさと納税というものがあります。それの親子版があってもいいのではないかと思います。つまり、65歳以上の実の両親、伴侶の実の両親に限り、寄付するのです。その金額は年金に加算されます。寄付額の上限は、本人の年収に連動します。寄付した金額の多くは還付されるシステムを作ってはどうかな、と思いました。実の両親に限っているのは、少子高齢化対策だからです。そして、寄付するか否かは子どもの判断によります。(つまり、寄付したくないと思うような親には寄付しなくていいのです)
案外、いい思いつきのように思います。