■ [う~ん]う~ん
最近の私の講義は、後味が悪い。
学生さんが「どんより」しているのが分かる。
学生さんが喜ぶ講義をするのは、私にとって楽です。が、願いがある。だから、彼らが聞きたくない話をして、それを考えさせようとする。私が語ることは、彼らが考えたことも無いことです。
眠たそうにしている学生さんの姿を見ると、エンターテインメントでなんとかしたいという気持ちがわき起こります。が、言うべきことを、語ろうと思います。
『学び合い』の講義ではないですが、そのセオリーを心にとめます。私の話は、分かりやすいようで、本当に分かるためには難しい。かなり抽象度が高い。だから、全員に分かるわけではない。(分かった気にはさせますよ)
本日は、教師という仕事の未来です。
後期になったら、教師という職業は、面白くて分かりやすい授業をする仕事ではなく、子どもの一生涯の幸せを確実にすることを語ろうと思います。ものすごく難しい。校長になるレベルの人でも半分も分からないで終わります。ま、それでいいことも、分かっています。でも、一定以上の人には分かって欲しいと願います。
ま、愚痴です。
目の前の学生を喜ばせたいならば、どうやればいいかを私は知っています。それがどれほどのものかを知っています。せいぜい、デンジロウ先生の面白実験のレベルを超えません。そして、私の講義が全然ダメでも学生さんのは本質的にはどうでもいいことを分かっています。
一方、子どもたちの未来がどれほど悲惨かを知っています。だから、適度に引きつけつつ、でも、分かる人が分かる話をします。分かりたくない学生の姿を見つつ。
追伸 でも、食いついている学生の目を見ながら、「分かって」と思って、踏ん張って語っています。