■ [大事なこと]改革
授業改革。
という言葉を最近よく聞きます。
他人の子どもをあずかっての授業改革。
まさか、しっかりした理論と方法論無しでするのですか?
もちろん、今の延長上の改善ならば、ありです。
でも、今の延長上です。
それだったら、改めて宣言する必要は無い。
■ [大事なこと]偉人伝
「偉人伝」を読むのは子どもの頃ですよね。高校生ぐらいになれば読まないと思います。何故なら、自分は偉人にはならないことを知っていますから。
これは教師もです。
教師として、すごいな~っと思う人はいます。本学教職大学院にはそのような人が多い。書いても怒られない人で説明します。
タイプとして3タイプ(実名です)
第一タイプは、水落さん。
このタイプの人は才能です。このタイプの人は、私にはまねられません。なんで、あの一言が、と思います。苦労していないとは思いません。もちろん、教職経験で磨いたテクニックがありますが、その人が元から持っている才能が光ります。練習・苦労で補いえない部分があります。
第二タイプは、赤坂さんです。
このタイプは、後天的に獲得した能力です。ちなみに、私はこのタイプです。色々失敗して、その結果としてテクニックとして獲得しました。だから、赤坂さんの授業をみていると、何故、そうするかよく分かります。
第三タイプは、亡くなったボスである根本先生、戸北先生です。
このタイプは、人柄で勝負です。授業自体は面白くない。でも、授業者の人柄に浸りながらいられる授業です。
私は子どもを一人も見捨てたくない。これは教師もです。だから、カリスマ教師になろうとする教師(多くは若い教師)を危うく思います。
第一タイプの教師は才能のある教師は。凡人がまねても無理です。
第二のタイプは、凡人でもなり得ます。が、修羅場を経験しないと学べない。漫才師の修業はストリップ小屋が最高だと言われます。聞く気のない客相手で修業すると、能力が上がらないと生きていけません。私は暴走族相手に物理の授業をすることによって修業しました。これも、全ての人が獲得できるとは限らない。潰れたり、子どもが悪いと合理化する危険性があります。私の場合は、驚異的に良い先輩教師群に恵まれたから乗り越えられた。私は、あの修羅場を教え子に経験させたいとは思いません。
第三タイプは、育った環境、その後の出会いで決まります。これも、いかんともしがたい。
ということで、いわゆるカリスマ教師にはなれないし、なる修業を薦められない。切り売りできる教材や発問の集積では絶対にカリスマ教師にはなれません。
私は子どもも一人も見捨てたくないですが、教師も見捨てたくない。だから、私の本では等身大の教師を想定しています。「楽をしたい」と思っている人、「話すことが上手いとは言えない人」、「家庭のことで忙しい人」、そんな人を想定しています。
追伸
三者の違いは雑談に現れます。
第一のタイプは、爆笑が期待できます。それが出来る才能です。
第二のタイプは、面白くない。雑談はトレーニングしていないので、その人の地がでます。
第三のタイプは、内容自体は面白いとは思えないのですが、それを楽しそうに話している姿を周りの人はニコニコして見ています。
■ [お誘い]フォーラム
8月5日、6日に『学び合い』の全国大会であるフォーラムが大阪で開催されます。お誘いします。http://bit.ly/2tZwgYr