■ [大事なこと]イノベーター
ラガート、レイトマジョリティの頑迷さは残念だけど、理解できる。そのような人がいるべきだと思う。でも、残念なのはイノベーターの一部。結局、志ではなく、新規なものを求めているだけ人はいますから。ま、その人も集団には必要。が同志ではない。
■ [大事なこと]違い2
一人一人の子どもにアプローチすれば、その集積としてみんなが改善できると思う教師・校長。
そんなことをしても、全員は無理と分かっていて、でも、全員をなんとかしたいから、集団にアプローチする教師・校長。
この違いが分からない人がいるのだろう。
ま、分からないのが普通。
■ [大事なこと]責任
今日、朝一番に以下のメールをいただきました。
『西川先生おはようございます。○○です。
とてもうれしいことがあったので、先生と共有したいです。
同僚実践者の『学び合い』を見に行きました。
2年生のクラスの子どもたち。
そのクラスには、外国籍の子がいます。補助の先生がついているときは、その先生がつきっきりです。しかし『学び合い』の授業なら、その子のもとに多くの子が集まり、その子も能動的に他者と関わろうとしていました。
その授業の最後に、私の願いを語らせてもらいました。一生涯の幸せを手に入れるために、全員が90点以上を取ってほしいと。
その後です。
今まで学力がクラス最下位だった子が、足し算引き算の筆算のテストで90点を取りました。
西川先生からしたら聞きなれていることですが、今もこうやって、○○という場所で、生きていく上でかけがえのないものを受け取っている子どもたちがいるということを、今日は報告させていただきます。』
朝一番にいい気持ちになります。その方が書かれているように、そのような事例は希ではありません。というか、本の通りにやっていただければ、ごく普通に起こる現象です。何故なら、成績下位の子どもの多くは能力的な問題で成績が上がらないのではなく、今の授業スタイルに合っていないからです。
しかし、私にとってはありふれていたとしても、その子どもにとっては大きな喜びであり、成長です。その子どもの気持ちに共感すると、温かい気持ちになります。
しかし、同時に胸が苦しくもなります。
何故ならば、どのクラスにも『学び合い』ならば成績が向上し、それによって自己肯定感を上げ、仲間と繋がれるようになれる子がいます。それは、その子の一生涯の幸せに繋がります。我が身のふがいなさを感じます。
同時に、『学び合い』を信じて実践し、しかし、充分満足できる結果を得ていない人もいます。私はその人の責任とは思いません。多くは、その人の置かれた職員集団の関係性に原因があると考えています。『学び合い』の方法論は今までの授業の方法論と大きく異なります。だから、誤読する危険性はあるのは当然です。
このような人達をサポートするには、一緒に実践してくれる人がそばにいることです。そのような人がいれば、悩んだときに支えてくれます。また、誤読をして実践しても、岡目八目で正しく分析してくれます。だから、本質的な解決策は学校に複数、出来れば3人の実践者がいるような状態に持って行きたいと思っています。
同志の皆さんよろしくお願いします。私は私の出来ることをします。私の出来ないことをお願いします。色々と。例えば、地元で『学び合い』の会を開いたり、ブログ・FB等で情報発信して下さい。
追伸 メールをいただいた方への返信は以下の通りです。
『そのような子どもがどれほどいるか・・・・
私は小学校3年まで知的障害と分類されていました。
我々は急がなければならない。
みんなで取り組む『学び合い』入門
をお読みになりましたか?
学校に3人の実践者が生まれたら、学校が変わります。
期待しています。』
■ [思い出]切り返し
生徒に「うるせえこのババア!!」と言われたときの切り返しが記事になっています(http://grapee.jp/351559)。この記事を読んで思い出しました。暴走族の生徒から「おめーなんて、嫌いなんだよ」と怒鳴られたときのことです。私は「満面の笑み」で「そうか。でも、俺はおまえが好きだよ」と言いました。そうしたら、その子は「え!?」とビックリした表情、その後、少し口角が上がりました。
高校に勤めて多くの先輩教師からかわいがられました。いっぱい飲みました。そして、色々な事例を教えてもらいました。この切り返しは、その中の1つです。最初はテクニックでしたが、しばらくすると本心から言えるようになりました。
教師が子どもを本気になって怒ったとしたら、それは教師という立場から、子どもの同じ平面に立ってしまったのでしょうね。最近のネットでSNSでゼミ生を糾弾した大学教師が紹介されましたが、教師としての立場を離れてしまったのでしょう。
ま、偉そうなことは言えません。私だって怒ったことがあります。過去のメモです。これ以降、学生さんに対して怒っていないので、これが私の怒りの履歴書です(http://manabiai.g.hatena.ne.jp/jun24kawa/20030617/1172988763)。
■ [お誘い]ゼミ開放
7月14日にゼミ開放日を設定しました。お誘いします。内容は『学び合い』授業の参観、私やゼミ生との懇談です。http://bit.ly/2t2g3nc