■ [大事なこと]匿名性
世の中には匿名性の影に隠れて、言いたい放題の人もいます。ところが、インターネット上の匿名性は脆弱です。例えば、ツイッター、ブログで匿名の情報発信されている方がおられますが、それは警察でなくても特定できます。
一連の情報発信を繋げていけば、どこに勤務しているか、性別、年齢等が分かります。当人がいくら注意しても、抜けはあります。仮に、当人の抜けはなくとも、そこに絡む人からの情報で明らかになります。隠し通すなんて無理です。そうすれば個人特定は容易いことです。では、どうしたらいいか?
私は実名で情報発信することを勧めます。そうすれば当然自制が働きます。
ところが、ハッキリと好かれる人と嫌う人が別れる発言を実名で繰り返す人がいます。まあ、私もその一人だと思います。その人の中には炎上させて悦に入る人もいます。が、大事なのは大人の話法なのです。
どんな主張も2割が賛成、2割が反対、6割が中間層、という構造だと考えるとよいと思います。インターネットで直接見られるのは、賛成、反対の2割の人たちです。でも、その人たちより多いのは6割の中間層です。世の中は、その中間層の人たちが、どちらに相対的に与するかで決まります。
中間層の人たちは、細かい議論より前に、その人の言葉を見ています。
世の中には、攻撃は強いが、守りがめっぽう弱いという人がいます。その人は、自分の主張をまくしたて、相手の話の論点をづらします。この作戦で攻撃する人達なのです。このような攻撃の場合、一対一の場合は負けません。何故なら、一対一の場合は、本人が負けたと思わなければ、負けではないのです。
ところが、衆目の中で、これと同じ作戦をするので、相手が衆目の中での議論をし始めるとガラガラと崩れてしまう。つまり、その人を説得するのではなく、衆目の人を説得し始めるのです。そうすると、大人の話法を忘れて2チャンネル的な発言をする。それを喜ぶのは、2割です。6割は冷静にそれをよんでるので、眉をひそめます。
考えれば『学び合い』のセオリー通りです。つまり、問題となっている子どもを動かそうとしない。無駄だから、周りを動かそうとする。